コンパクトカーで車中泊しよう!厳選フルフラットモデル

トヨタ タンク/ルーミー 2016

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これからの季節はドライブ旅の季節。ロングドライブの場合は、車中での仮眠や休憩をする人も多いのではないかと思います。車中泊と言えば、ミニバンやSUVなど大きなサイズの車が有利です。でも、快適な車中泊ができるコンパクトカーもあるんです。

文・山崎 友貴
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車中泊ができる仕様のシートというのは、日本車のアイデンティティのひとつです
トヨタのタンクとルーミー
ユニークなシートアレンジを実現
小さいけれど、驚くほど快適な就寝スペース
燃費のいい車ということであれば

車中泊ができる仕様のシートというのは、日本車のアイデンティティのひとつです

欧米からの輸入車は、シートの機能性や快適性が前提のため、前席から後席まで簡単にフラットにする機能がキャンパー仕様でないと付いていません。

一方、日本のユーザーは車に多機能を求めます。中でもキャンピングカーのように車内で仮眠できるというフルフラット機能は、“楽しさ”を感じさせる大切な要素となっています。しかし、コンパクトカーはそのサイズやコスト、車のキャラクターといった点から、フルフラット機能が付いていない車種が多いのが現状です。

例えフラットになるとしても、後席が前にフォールディングするというもので、それは仮眠のためではなく積載容量をアップさせるものです。無理に身体を丸めて寝ることもできますが、窮屈なことは否めません。

トヨタのタンクとルーミー

今回は快適に寝られるコンパクトカーをご紹介しますが、その筆頭がトヨタのタンクとルーミーです。2台は販売チャネル違いの兄弟車です。いわゆる5ナンバーのトールワゴンというカテゴリーですが、トヨタ車らしく日常やオフタイムの使い勝手を考えた機能を満載。そのひとつがフルフラットシートです。

しっかりと最後まで倒れるセカンドシートのおかげで、車内のほぼすべてを使った就寝スペースが出来上がります。多少の凹凸が出るためマットなどを用意すると、一層快適に寝られるはずです。

ユニークなシートアレンジを実現

同じ5ナンバートールワゴンで、ユニークなシートアレンジを実現している車種があります。それは、ホンダ・フリード+です。同車は荷室用ユーティリティボードという専用パーツが付属しており、これを使えば前席後ろから車内後端まで、完全にフラットなスペースを作ることができます。マットを敷けば、パーフェクトと言える快適就寝空間にすることができます。

小さいけれど、驚くほど快適な就寝スペース

小さいけれど、驚くほど快適な就寝スペースが出来るコンパクトカーが、スズキのジムニー・シエラです。この車には荷室にラゲッジフロアという箱が装備されており、セカンドシートを前に倒すと、荷室から前席後ろまで完全なフラットになるように設計されています。

さらに前席のヘッドレストを外して後ろに倒せば、車内長のほぼすべてを使った就寝スペースを作ることができます。ネックはフラット部分から前席に変わる凹凸で、快適に寝るには厚めのエアマットなどが欲しいところです。

燃費のいい車ということであれば

もっとコンパクトで、燃費のいい車ということであれば、ホンダのフィット・ハイブリッドです。このクラスはヴィッツ、マーチ、NOTEといった強豪揃いなのですが、フィットのみが前席・後席のフルフラットを実現しています。

ネックは後席のシートバックが完全に倒れないことですが、フルフラットでも凹凸の多いミニバンで寝るよりも、かえって快適なくらいです。オプションのUSBジャックを装着すれば、休憩中に様々なガジェットの使用・充電ができますし、ハイブリッド車ならバッテリー上がりをあまり心配する必要がないのも嬉しいポイントです。
ちなみにスズキのソリオ・ハイブリッドは、車高がフィットよりも高くなりますが、ほぼ同等のシートバリエーションが可能です。室内高がある分だけ、着替えなどの時には便利なのではないでしょうか。燃費という点ではフィット・ハイブリッドには及びませんが、それでも27.8km/L(JC08モード)という数値は立派なものです。
以上、今回は快適に車中泊ができるコンパクトカーを厳選してお伝えしました。昨今は軽自動車の方が快適に寝られる場合もありますので、フルフラットの性能を重視するのであれば、軽自動車もチェックしてみてください。
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