パンクの時に使えないはNG、スペアタイヤの寿命は何年くらい?

タイヤ パンク

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JAFなどのロードサービスの出動要請、そのトップ3は1位がバッテリーあがり、2位がタイヤのパンク、3位がキー閉じ込み(インキーロック)となっています。1位と3位はドライバーが気を付けていれば防ぐこともできますが、タイヤのパンクは気を付けようもないトラブル。しかしクルマには、タイヤがパンクしたときに備えてスペアタイヤやパンク修理キットが積まれています。こうした応急用の部品が使えない場合はあるのでしょうか。

文・山本 晋也
Chapter
「応急用予備走行装置」について
タイヤの寿命は10年程度、ゴムが硬くなる
じつはパンク修理キットは使用期限が短い

「応急用予備走行装置」について

クルマに、スペアタイヤかパンク修理キットといった「応急用予備走行装置」を積んでいる方も多いのではないでしょうか?(パンクしても走行できるランフラットタイヤは例外ですが…)

スペアタイヤといっても、標準装着サイズのタイヤと同じものを積んでいることもあれば、テンパータイヤといって応急用の細いタイヤを積んでいることもあります。もっとも標準装着サイズのスペアタイヤを積んでいるケースは、一部のクロカン4WDを除いてあまり見かけません。

余談ですが、スペアタイヤが標準装着サイズのときには、スペアタイヤを含めて5本のタイヤでローテーションをすることでタイヤの寿命を少しだけ長くするといった知恵もあります。

それはさておき、ほとんどのクルマではテンパータイヤをトランクルームの床下などに積んでいることでしょう。パンクをしない限りはほとんど使うこともありませんからトランクの床下でひっそりと出番を待っているわけです。冒頭、JAFの出動要請においてパンクが原因となるケースが多いと記しましたが、昔に比べるとタイヤはパンクしづらくなっています。

それでは、未使用のテンパータイヤはいつまでもつのでしょうか。

タイヤの寿命は10年程度、ゴムが硬くなる

保管状況などによってケースバイケースですが、どんなタイヤであってもゴムの弾力を一定以上失ってしまうとタイヤとして最低限の機能を満たせなくなります。テンパータイヤに限らず、その目安は10年。新車から数えて4回目以降の車検となったらテンパータイヤのリフレッシュを考えるといいでしょう。

また小さくて細いテンパータイヤでは、クルマを支えるために通常のタイヤより空気圧を高くしておく必要があります。日常的にとは言わないまでも、それなりのペースで空気圧をチェックして、必要であれば足しておくことが、万が一の際に安心して使えるというものです。

いざというときにテンパータイヤを出してみたら、まるで使えない状態だったというのでは、やはりロードサービスのお世話になるしかありません。

じつはパンク修理キットは使用期限が短い

ところで、最近ではスペアタイヤではなく、パンク修理キット(電動エアポンプとタイヤ補修剤のセット)を載せているクルマが増えています。テンパータイヤはそれなりの重量があるので、修理キットを代わりに積むことで車重を軽くして、燃費を改善しようという工夫です。

ところが、このタイヤ補修剤がくせ者で、製造から4年程度で消費期限を迎えてしまいます。つまり、定期的に新品に買い替える必要があるのです。消費期限を過ぎてしまうと、パンクを上手く修理することができず、やはりロードサービスのお世話になることになります。テンパータイヤにしろ、パンク修理キットにしろ、定期的な点検が必要です。
もっとも、タイヤのパンクでロードサービスに依頼する理由として、タイヤの交換やパンク修理を自分で行うことに自信がない、ということも挙げられます。実際、適切でないタイヤ交換を行うと、走行中にナットが脱落しタイヤが外れて大きな事故につながる可能性も。安全のためにロードサービスを呼ぶという判断は、むしろ正しいことです。
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