ディーゼルのロータリーエンジンは実現可能なのか?

内燃機関にこだわるのがマツダの特色

マツダ RX-7 FD3S

マツダに限らず、ロータリーのディーゼルエンジンを量産したという話は聞いたことがない。

実験室レベルでは存在しているのかもしれないが、筆者は寡聞にして知らない。しかし、さまざまな視点から内燃機関の優位性を、事あるごとにアピールしているマツダだけにスムースなディーゼルエンジンを実現する手段のひとつとしてロータリーを視野に入れていることは十分に考えられる。

なにしろディーゼルエンジンの欠点は、その音と振動にある。ロータリー・ディーゼルが実現すれば、そのネガを解消することが期待できるのだから。

3代目アンフィニRX-7 13B型ロータリーエンジン

ロータリーは燃料を選ばないのが特徴

ローター

ところで、ロータリーエンジンといえば燃料を選ばないという話を聞いたことがないだろうか?

実際、水素とガソリンのバイフューエル(切り替え型)エンジンを積んだRX-8は少量ながら生産され、公道実験が行なわれたこともある。また、ロータリーは灯油でも動くという都市伝説もあるが、実際1980年代のロータリーエンジンは灯油を混ぜても動いたという話もある。燃料を選ばないエンジンという特徴を持っているのだ。

マツダ RX-8
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高圧縮が実現できれば軽油も燃やせる

マツダ SKYACTIV-D 2.2

そして、マツダのSKYACTIV-Dは14.0という低圧縮比で軽油を自己着火させることに成功している。

ロータリーでも、同等の圧縮比が実現できれば軽油を燃やすことは不可能ではないだろう。各種のシール性向上など高圧縮比への課題は多いが…。ただし、ロータリーエンジンのメリットはある。

ディーゼルエンジンではNOx(窒素酸化物)やPM(スス)の発生が問題となるが、これは燃料が噴射されたときにシリンダー内の熱で着火してしまうことによる発生がひとつの要因となっている。

しかし、ロータリーエンジンは吸気と燃焼の場所が異なるため、混合気を混ぜている行程で局所的な燃焼が起こりづらい特徴がある。しっかり燃料と空気を混ぜ、そこから圧縮して着火させることで、よりクリーンなディーゼルエンジンとなる可能性も秘めている。

とはいえ、市販するとなれば、軽油を燃やすことができるだけでは不十分で、市場の期待値を満たすだけの燃費性能も必要になる。

燃焼室が細長く、熱効率には不利なロータリーエンジンだけに、仮に軽油を燃やせるようになったとしても期待できるだけの燃費性能を実現できるかは最大の難問となるだろう。

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