納車1年待ち!? 納車が遅いとどんなデメリットが発生する?

トヨタ スープラ 2019

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自動車メーカーから次々と発表される新型モデル。どのクルマも素晴らしいデザイン・性能・装備などを備え、顧客にアピールをしていきます。その中で特に人気が集中するクルマとなると、発売前から全国のディーラーに注文が殺到し、納車まで1年待ちということも少なくありません。

文・栗原淳
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GRスープラの納車は来年以降!?
下取り車があった場合のデメリット
駐車場の確保の問題も…

GRスープラの納車は来年以降!?

具体的例を1つ上げると、今話題のスポーツカー「GRスープラ」は2019年3月9日から全国の取扱いディーラーにて予約注文を受け付けていますが、グレードによっては今年分の台数は既に完売してしまったとのこと。今から注文しても納車は来年以降となってしまうそうです。また、昨年発売した新型スズキ ジムニーも一時納車3年待ちなんていう気が遠くなりそうな事態にも。

けど本当に欲しいクルマであれば1年でも待つ人はいると思います。では、納車を長期間待つことによって生じるデメリットについて考えたことはありますでしょうか?

下取り車があった場合のデメリット

新しくクルマを買う時に、今まで乗ったクルマがあれば下取り車として売却して購入費用に充てます。欲しい人気車が発表され、購入することを決めて今までのクルマの査定をし、査定額に納得した上でディーラーで注文をしようとしたら「納車まで1年待ち」なんて言われたらどうしますか?

1年も経過するとクルマの査定額は当然変化します。そのほとんどは下がることはあっても上がることはないでしょう。計算が狂って、支払い方法を変更したり、あるいは装備やグレードを検討し直したり、最悪購入を見送る可能性もあります。

また、下取り価格の下落を恐れてとりあえず売却した場合、その間の移動の足に不都合が生じます。現代、公共交通機関は発達していますが、これが郊外となると自家用車移動がメインという地域が多く生活に不便が発生します。市街地などで近年増え続けている「カーシェアリングサービス」で対処するという方法もありますが、頻度によってはそれなりにコストも掛かってしまいます。

駐車場の確保の問題も…

大事なクルマを保管する駐車スペース。スペースが備え付けてある一軒家やマンションであれば問題ないですが、そういった駐車スペースがなく、自分で月極駐車場を契約しなければならない場合はデメリットが生じるかもしれません。クルマを購入するにあたって必要な書類である「車庫証明」。車庫証明とはクルマの持主が住んでいる管轄の警察署に車を置く場所を証明し、申請する書類です。

この時に必要な情報として、「車名」「形式」「車台番号」「車の寸法」があります。つまり納車待ちが長期化すると「車台番号」がわかるまで(生産ラインに乗って初めて判明する)の時間もかかり、車庫証明申請がなかなかできません。

ですが、これはデメリットの一部です。車庫証明を申請する大前提として駐車場を確保しなければなりません。そして駐車場を利用するにはその貸主が定めた賃料が発生します。月極駐車場を契約すると「保管場所証明」という車庫証明申請に必要な書類が届きます。

その書類の項目の中に「(契約)開始日」を記載する場所があります。文字通り記載した月日から賃料が発生します。納車待ちが長くなければ早めに契約して賃料がかかっても気にしないと思います。が、それが半年、1年だったらどうでしょうか。都市部だと月の賃料が3〜4万円と高額な場合もあります。

購入したディーラーによっては、貸主に「開始日を空白」にしてもらい納車直前を開始日にするというやり方もあるそうですが、長い納車待ちの場合はその手法はまず無理でしょう。利用しない駐車スペースに毎月数万円の負担はかなり重いです。だからといって、納車の目処が立つまで駐車場の契約を先延ばしにするといざその時に希望に沿った駐車場が満車で契約できず、車庫証明も申請できずに自分のクルマはすぐそこにあるのに運転できない…なんてことも。

こういった場合は、車庫証明の条件「拠点となる住所から駐車場までが直線距離で2km圏内」でできるだけ多くの駐車場をリサーチしてある程度の妥協を考慮した上で複数の候補をピックアップし、定期的に確認するしかないですね。

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