救急車・消防車などの緊急車両に、道を譲らないと違反になるの?

救急車

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ドライブ中に緊急車両のサイレンを耳にすること、ありますよね。救急車や消防車など、一刻一秒を争う車両には、できるだけスムーズに通行してほしいのですが、万が一、緊急車両の走行を妨げてしまった場合、どんな違反に問われるのでしょうか。

文・赤井福
Chapter
緊急車両ってどんなものが該当するの?
具体的な罰則や反則金は?
緊急車両を避ける方法

緊急車両ってどんなものが該当するの?

よく知られた緊急車両は、パトカー、救急車、消防車ですが、種類はこれだけではありません。赤色灯とサイレンが装備され、それらが稼働していれば緊急車両に当てはまります。

護送車、事故処理車など、パトカー以外の警察車両、JAFのレッカー車、携帯電話会社の移動基地局となる移動電源車、ガス会社の応急作業車、自衛隊車両、血液運搬車、国土交通省の災害本部車や地方公共団体の所有する車両、JRや空港事業者が所有する車両など、多岐にわたります。

見分ける方法は、赤色灯の有無で、黄色や青色のランプのクルマは緊急車両には該当しません。

具体的な罰則や反則金は?

前述した緊急車両の走行を妨げた場合、どのような違反になるのでしょうか。道路交通法では「緊急車等妨害違反」と「本線車道緊急車妨害違反」の2つが該当します。

前者の緊急車等妨害違反は、緊急車両が自車に近づいているのにも関わらず、そのまま走行し続ける行為です。交通違反点数は1点、反則金は普通車で6,000円となります。

後者の本線車道緊急車妨害違反は、緊急車両が本線車道に車線変更する際や、本線車道に出るときに進行を妨害する行為で、前者と同様に交通違反点数は1点、反則金は普通車で6,000円です。

これらの罰則はクルマやバイクのみならず、自転車などの軽車両でも対象となるので注意しましょう。道路交通法は歩行者に対しての罰則は規定していませんが、社会的モラルとして、歩行者も緊急車両には道を譲るべきです。

緊急車両を避ける方法

緊急車両が迫ってきた際には、自車を道路左側に寄せるのが基本です。片側2車線以上の道路では、左側の走行車線に車線変更が必要です。ただし一方通行路では、状況に応じて右側に避けることも可能です。

サイレンが聞こえてきたら、カーオーディオのボリュームを絞り、周囲のどの方向から緊急車両が近づいてきているのかを確認し、基本的な譲り方に沿って道を空けましょう。もしも渋滞中や交差点内など、どちらに避けるべきかわからない場合には、緊急車両の指示に従い道をゆずりましょう。

普段の生活でも、出会う緊急車両ですが、災害時にはさらに多くの緊急車両が走行します。特に信号機などが機能しなくなるような大きな災害の際には、交通渋滞により緊急車両の到着が遅れてしまうことが多くなります。

1秒でも早く、緊急車両が必要されている場所へ到着できるよう、普段からスマートに道を譲れるように意識をしておくことが大切です。

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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。
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