軽量ボディ!車重1,000kg以下の現行国産普通自動車5選

【東京モーターショー2017】スズキ

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いまから20年以上前の1990年代、車重1,000kgを切るクルマはざらにありました。しかし現在は、さまざまな要因により車重1,000kg以下のクルマが、どんどん少なくなってきています。いくつもの利点がある軽量ボディを持つクルマとして、車重1,000kg以下の現行国産普通自動車を紹介します。

文・立花義人
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最近のクルマは重量化の傾向にある
スズキ スイフト/スイフトスポーツ(840〜970kg)
スズキ クロスビー(960〜1000kg)
三菱 ミラージュ(900kg)
トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン(910kg)
スズキ イグニス(880kg)

最近のクルマは重量化の傾向にある

衝突時、乗員の安全性を高めたり、事故を未然に防ぐための予防安全技術を搭載するなど、クルマは日々進化しています。

しかし、手っ取り早く衝突時の安全性を高めるためにはクルマを大きくしなければなりませんし、予防安全にはカメラやセンサー、制御ユニットなど、さまざまな装備が必要となるため、重量の増加は避けられないものとなっています。

そんななかで車重1,000kg以下に収まっている、普通自動車を紹介しましょう。

スズキ スイフト/スイフトスポーツ(840〜970kg)

2016年にモデルチェンジしたスズキ スイフトは、新開発のプラットホームHEARTECT(ハーテクト)を採用し、先代モデルに比べて120kgも減量に成功しています。

エンジンは1気筒あたり2つのインジェクターを備えて熱効率を高めた1.2L 直列4気筒と、1.0L 直噴ターボの2種類で、1.2Lにはハイブリッドとマイルドハイブリッドも設定されます。

先進の予防安全技術「スズキ セーフティサポート」や軽量衝撃吸収ボディ「TECT」を採用し、安全対策も十分。ほとんどのグレードで4WDが選択できるにもかかわらず、重量は最軽量グレードで840kg、もっとも重いHYBRID RSでも970kgと、いずれも1,000kgを切っています。
一方、スイフトスポーツは、スイフトのパフォーマンスを高め、よりスポーティで刺激的な走りを提供するスポーツモデルです。

2017年にデビューした現行型のエンジンは、新開発のダウンサイジング1.4L直噴ターボで103kW(140ps)を発生。専用にチューニングされたスタビライザーやコイルスプリング、高剛性ハブベアリングユニットなど、しっかりとした接地感や、旋回時の大きな力に対応した高い剛性が求められる装備が施されているにもかかわらず、車両重量は6MTモデルで970kg、6ATモデルでも990kgに収まっています。

剛性を犠牲にせずに、細部にわたる軽量化によって優れた燃費性能と安全性を確保しつつ、欧州で鍛え上げられた足回りによって、軽快な走りを楽しむことができるスイフトは、とても魅力的な1台といえるでしょう。

スズキ クロスビー(960〜1000kg)

2017年に登場したスズキのコンパクトクロスオーバーSUV クロスビーは、ワゴンに求められる広い室内空間と日常の使いやすさに加え、個性的で愛着のわくデザインで、幅広いユーザーのライフスタイルに応えるクルマとして認知されています。

遊び心のある内外装デザインと、ツートーンカラーも選べる多数のカラーバリエーションで好みの1台に仕上げることができるほか、車中泊に便利なプライバシーシェードやベッドクッション、カーテン&タープキットなどがオプションで用意され、アクティブな休日を過ごすユーザーにもお勧めです。

1.0L 直噴ターボエンジンにマイルドハイブリッドシステムを搭載し、2WDモデルで960kg、4WDモデルで1,000kgです。

三菱 ミラージュ(900kg)

ミラージュは三菱を代表するコンパクトカーとして長い期間生産されてきましたが、2002年に一度モデルを廃止、その後2012年にタイで世界戦略車として10年ぶりに復活するという経緯をもつクルマです。

全長3,795mm×全幅1,665mm×全高1505mmと、少し小さめのボディサイズに、1.2L 直列3気筒MIVECエンジンを搭載。副変速機構付CVT、コーストストップ機能(減速時にエンジンを停止させるアイドリングストップ機能)などによって、23.8km/L(JC08モード)の低燃費を実現しています。

また、低車速域衝突被害軽減ブレーキシステムや、誤発進抑制機能、衝突安全強化ボディなどの安全技術も採用しながら900kgに収まっています。

トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン(910kg)

トヨタ、およびダイハツが販売する小型普通自動車です。ダイハツが生産し、トヨタにOEMとして供給しているため、エンブレムやグレード名が違うくらいでエンジンや装備はすべて同じです。

シルエットはシンプルな2BOXデザインですが、異なるイメージのフロントフェイスを用意して、幅広いユーザーに対応しています。

クルマや歩行者をソナーやステレオカメラで検知して、ドライバーへの注意喚起や緊急ブレーキを行なったり、ペダルの踏み間違いによる誤発進抑制制御機能、車線逸脱警報昨日やオートハイビームなど、安全運転を支援する衝突回避支援システム(スマートアシストⅢ)も搭載されています。

スズキ イグニス(880kg)

イグニスは、スズキのコンパクトクロスオーバーSUVです。アイコニックなデザインと使いやすいサイズ感が特徴です。

SUVらしく少し高めの車高や、張り出したフェンダーアーチに遊び心が感じられます。また、コンパクトながらも実用的なラゲージスペースや収納スペースは、普段使いやレジャーにも活用するでしょう。

イグニスの2WDモデルは880kg、4WDモデルでも920kgと軽量なのですが、全車マイルドハイブリッドを搭載していることや、先進の予防安全技術、衝撃吸収&歩行者障害軽減ボディなど、快適装備が充実しているのは特筆すべきポイントです。

普段、車重を気にして運転することはあまりないかもしれませんが、自動車メーカーは装備が増えても車重が増えないよう、さまざまな軽量化技術を投入しています。1,000kg以下であれば税制上のメリットもありますから、コンパクトカーの購入をお考えの際は参考にしてみてください。

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文・立花義人
5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。
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