ミニバンやSUVが人気な今、セダンを選ぶ理由。セダンの良いところって?

そもそもセダンとはどんなクルマ?

トヨタ クラウン 2018

セダンとひと口に言っても、ノッチバックやファストバック、2ドアもあれば4ドアもあります。そこでここでは、セダンの定義を“4ドアで4席のシートがあり、キャビンとトランクスペースの間に隔壁があるクルマ”とします。

プリウスなどのように、外見はセダンでも、トランクスペースが独立していないハッチバック系セダンは除外します。

高いボディ剛性による安定した走り

トヨタ クラウン

セダンは、ざっくり説明するとエンジンルーム、キャビン、トランクと3つの空間で成り立っています。さらにAピラーとCピラーに加えてBピラーがあり、3本のピラーがしっかりとルーフを支える構造となっているため、キャビン部分の剛性を高めやすいという特徴があります。

ボディ剛性が高いと、路面から受ける衝撃を受け止めるサスペンションの動きを良くしたり、コーナリング中の横Gに対してボディのゆがみが少ないので、コーナリング性能も高まります。

また、総じて重心が低いため、走行中のふらつきを抑制したり、前面側面ともに投影面積が小さいので風の影響を受けにくくなります。つまり、クルマが走行することにおいて、セダンは非常に理にかなった形なのです。

高い走行安定性が優れた乗り心地をもたらす

レクサス LS500 2018

ミニバンよりもキャビンが狭く、室内環境が悪くみられがちなセダンですが、移動中の快適さでは負けてはいません。

前述のとおりボディ剛性が高いため、走行中に発生するノイズを低く抑えることが可能になりますし、高い走行安定性が優れた乗り心地をもたらします。

キャビンスペースを広大にとる必要がなく、限られた空間に消音材をしっかりと配置できることも、ノイズ低減に役立っています。

クラッシャブルゾーンがあるため安全!

万がいちの事故の際、キャビンの前後に大きなクラッシャブルゾーンがあるため安全です。

キャビン前部に短いノーズと、後部にハッチゲートを持つミニバンと違い、独立したエンジンルームやトランクスペースがクラッシャブルゾーン(衝突時に潰れるスペース)となるように設計されているセダンは、正面衝突や後突された際の乗員の安全性はミニバンなどよりも高まります。

また車高が低いため、ミニバンやSUVに比べて、死角が少ないこともセダンの特徴です。ミニバンSUVなどに多く見られる、助手席側のフロントタイヤ下側を映す補助ミラーも必要ありません。

死角が少なく、運転しやすいボディ形状は、セダンの魅力のひとつでしょう。

ユーティリティ性能の高さでミニバンやSUVを選択する人は多くいます。しかし、クルマをトータルバランスで考えた場合、セダンはいかなるボディ形状よりも秀でています。

魅力的なクルマがたくさんあるなかで、このコラムがセダンの魅力の再考につながってくれれば幸いです。

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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。

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