レバーで操作はもう古い!? ボタン式シフト採用車5選

アストンマーティン DB9 ボタン式

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ギアチェンジはレバーで行うもの、というのも今は昔。現代のクルマの中には、シフトレバーを持たない「ボタン式シフト」を採用するものも少なくありません。では、このボタン式シフト、どんなクルマに搭載されているのでしょうか?

文・木谷宗義
Chapter
アストンマーティン DB9
フェラーリ カリフォルニア
アバルト 595
ホンダ
ジャガー XF

アストンマーティン DB9

現代のクルマの中で、いち早くボタン式シフトを採用したのが、イギリスの高級スポーツカーメーカーのアストンマーティン。センターコンソールの吹き出し口の下に「P」「R」「N」「D」、4つのボタンが並びます。

「5つじゃないの?」と思うかもしれませんが、中央にあるのはキーの差込口。ここにリモコンキーを差し込んで押すと、エンジンがかかる仕組みです。アストンマーティンでは、2006年デビューのDB9以降に発売したすべてのニューモデルにボタン式シフトを採用。同社の特徴的アイテムのひとつとしています。

フェラーリ カリフォルニア

スーパーカーの世界では、今や3ペダル式MTではなく、パドルシフトで操作する2ペダル式AMTが主流。それはつまり、シフトレバーは“なくてもいい”ということ。フェラーリは、パドルシフト+ボタンで操作します。

ボタンで行う具体的な操作は、「AUTO」、「LAUNCH」、「R」の3つ。「AUTO」はオートマチックモードへの切り替え、「LAUNCH」はスタート加速でパフォーマンスを発揮するためのモード、「R」はリバースです。

2009年のカリフォルニアでこの仕組みを採用したフェラーリは、現在488ピスタや812スーパーファストなど、すべてのモデルがボタン式シフトとなっています。ちなみに今回はフェラーリを例にしましたが、ランボルギーニやマクラーレンのシフトもフェラーリを同様のボタン式です。

アバルト 595

ジャガー XF

ホンダ

国内メーカーで唯一、ボタン式シフトを採用しているのがホンダ。「エレクトリックギアセレクター」と名付けられたボタン式シフトは、2015年に登場した5代目レジェンドで初採用され、以後アコード、NSX、そして2018年11月に発売されたCR-Vのハイブリッド車にも搭載されました。

ホンダのボタン式シフトは、立体感のあるデザインに4つのボタンが配置されていることが特徴。セダンやSUVのシフト操作がNSXと同じだと思うと、ちょっとうれしくなりますね。

ジャガー XF

ボタン式シフトの変わり種は、ジャガー/ランドローバーが採用するロータリータイプ。エンジンをかけるとセンターコンソールからダイヤルがせり上がってきて、ダイヤルを回すように操作します。

2008年にデビューしたジャガー XFで初搭載され、現在ではジャガーだけでなく、同じグループのランドローバー/レンジローバー各モデルにも採用されています。デザインは斬新ながら、「P」「R」「N」「D」「S」というポジションは一般的なATと同じで、初めてでも迷わず操作できるのがいいところ。

日本ではプリウスのように、電気式のシフトレバーを採用するクルマも多いものですが、世界に目を向ければボタン式も主流のひとつになりつつあることがわかりますね。

でも、ちょっと意外かもしれませんが、ボタン式シフトは決して新しいものではないんです。実は、1950年代のアメリカですでに実用化されていたんですね。

考えてみれば、ほとんど操作の必要のないATなら、ボタンで十分。デザインの先進性の表現だけでなく、省スペース化もできて合理的とも言えそうです。電動化が進むこれからの時代、さらにボタン式シフトは増えていくかも?

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