どこにあるの!? ウインカーレバーがないクルマ3選

フェラーリ 458 イタリア

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運転中、頻繁に操作する必要があるウインカーレバー。国産車なら、ステアリングコラムの右側に、ライトなどの操作も兼ねたレバーが装着されています。ところが最近、ウインカーレバーのないクルマが現れました。それはどんな構造で、どうやって操作するのでしょうか?

文・立花義人

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一部、記事内容を加筆・修正いたしました。
(2018年12月26日)
Chapter
フェラーリ
ランボルギーニ ウラカン
いすゞ ピアッツァ

フェラーリ

2009年に発売されたフェラーリ 458イタリアのステアリングには、運転中に必要なスイッチ類が集約されており、まるでF1カーのようなデザインです。

そこには、スターターボタン、ライトのHi/Lo、ショックアブソーバーの設定切り替え、左右のスポーク部分にウインカースイッチなどが備わっています。ちなみに、オーディオの選曲や音量調節は、スポーク裏側のスイッチ類で操作が可能です。

ウインカーは、9時15分の位置にステアリングを握ったとき、ちょうど両手親指のあたる位置にあるスイッチを押して操作します。ステアリング右側のボタンを押すと右ウインカーが、左側を押すと左ウインカーが作動するといった具合です。

ステアリング操作によって曲がるか、同じ方向のスイッチをもう一度押すとキャンセル。ボタンの長押しで、3回だけ点滅します。

同様のコンセプトを持つステアリングは、458イタリアの進化版488シリーズや、4シーターモデルのGTC4 ルッソ、フラッグシップモデルである812 スーパーファストなど、最新モデルにも採用されています。

ランボルギーニ ウラカン

2013年に生産終了となったガヤルドの後継モデルとして、2014年に発表されたウラカンは、六角形の炭素原子をモチーフとしたシャープなデザインのスーパーカーです。

内装デザインも六角形を随所にあしらった個性的なものですが、フェラーリに比べるとスイッチ類や質感がシンプルな印象を受けます。

ウラカンにもウインカーレバーはなく、ステアリングにウインカースイッチが備わっています。ただし、ウラカンの場合は、ステアリング左側のスポーク部分に、まるでバイクのような小さなスイッチが備わっています。操作は左手の親指で行います。

ウラカンのステアリングには、ウインカースイッチの他にライトやワイパーのスイッチも備わっています。ちなみにランボルギーニの他のモデルは、一般的なレバー式です。

いすゞ ピアッツァ

イタリアのスーパーカー2台は、運転中に必要な操作をステアリングから手を離さずにできるよう、ステアリングまわりのスイッチの配置やデザインに工夫を凝らしていることがわかりました。

その約40年も前に、日本製スポーツカーに、そういったデザイン思想を取り入れたモデルがあったことをご存知でしょうか。それが、かつていすゞ自動車が販売していたピアッツァです。

発売は1981年。イタリアのデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロによる美しいデザインのクーペとして、いすゞ自動車から発売されたピアッツァは、斬新なデザインと先進的な装備で話題となりました。

その最たるものがステアリングまわりのスイッチ配置で、ステアリングコラムにレバーはなく、その奥、左右にさまざまなスイッチが集約された「サテライトスイッチ」ボックスが装備されていました。

そこには、ウインカースイッチはもちろん、ワイパー、空調、ライト、ハザード、リヤデフォッガーなどのスイッチが配置され、さまざまな機能をステアリングから手を離さずに使うことが可能。ピアッツァのドライバーシートは、先進的で未来を予感させる、まさにコックピットでした。

ウインカーの操作は、右側のサテライトスイッチに配置された水平のレバーで行います。ステアリングを握ったまま、指先でレバーを下方に操作すると右側、上げると左側のウインカーが動作しました。

ウインカーレバーのないクルマを3台紹介しました。いずれも、ステアリングから手を離さずにすばやく操作できる位置にありますから、レバー式ではなくても慣れたら問題なさそうですね。

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文・立花義人
5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。
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