なぜポルシェのエンジン音に惚れる人が多いのか

水平対向6気筒エンジンをリアに積むのは911だけ

ポルシェ 911 カレラS

ポルシェ911といえば、かなり最近(1997年)まで空冷エンジンを使っていた。空冷エンジンの音は官能的とは言い難いが、逆に機械が仕事をしているといった印象は強い。

そうした独特なサウンドが、ボディ後端から聞こえてくるというシチュエーションも911のドライバーズシートに収まっているときだけに味わえるといえるものであり、オンリーワンのエクスペリエンスとして評価されているのだろう。

その意味ではエキゾーストノートだけではなく、エンジンノイズと合わさった状態で911のエンジン音は完成するといえる。フェラーリなどのサウンドが主にエキゾーストノート由来の評価になっているのとは、その点において違いがあるのだ。

ターボエンジンの音を作り込む驚くべき工夫

ポルシェ 911 992型 2018

ポルシェ911は、最新の992型がロサンゼルスオートショーで発表されたが、おそらく911らしいサウンドを奏でることだろう。なぜならポルシェはエンジンサウンドを作り込む専門のエンジニアを抱え、ポルシェとして統一感が出るようにマネージメントしているからだ。

その狙いは、ブランディング的な部分もあるだろうが、機能的な意味もある。エンジンサウンドと回転数や負荷をリンクさせることで、ドライバーは耳からエンジンの状態を認識でき、運転に集中できるのだ。

現代のポルシェは時代の流れ即してターボエンジンを全般的に展開しているが、ターボであってもポルシェらしいサウンドを追求している。そのために、ある領域においてはターボチャージャーの排ガスをバイパスさせるバルブを音作りのために開閉させているほどだ。もちろん、マフラーの設計についてもこだわっている。

ポルシェ自身は多気筒エンジンを評価する?

そんなポルシェが理想としているエンジンサウンドとは、どのようなものだろうか。2017年にポルシェの公式チャネルにおいて『Porsche Top 5 series – Best Porsche sounds.』という動画が公開されている。

5位にランクインしたのは2.7Lエンジンを積んだ初代911のカレラRS。その乾いたサウンドは、たしかに現代に通じているのかもしれない。そして、ポルシェがトップ・オブ・サウンドに選んだのはV10エンジンを搭載する「カレラGT」だった。

身も蓋もない結論だが、ポルシェとしてもマルチシリンダーの高周波サウンドには代えがたい魅力があると考えているのだろうか。

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