30年も遅れていた!? なぜ日本車のドアミラーの採用は海外に比べて遅かったのか

ドアミラーの原点とは?

ドアミラー

ドアミラーが採用される前の日本車は、フェンダーミラーが標準装着されていました。いまでもタクシーやハイヤーに使われるクラウンコンフォートやJPN TAXIは、フェンダーミラーですよね。

その理由のひとつとして、ドライバーがドアミラーに目をやることで、助手席の乗客が「ドライバーから何度も見られているような不快感」を覚える可能性があることが挙げられます。それを防ぐため、フェンダーミラーを装着しているようです。

ドアミラー採用に遅れをとったのはなぜ?

日産 パルサー EXA 2代目

日本のドアミラー採用は1980年代からですが、アメリカでは1950年代から、ヨーロッパでは1970年代から採用をしていました。自動車産業が盛んな日本としては、ずいぶんと世界に遅れをとってしまったことになります。

その理由として、当時日本では「道路運送車両法」により、ボンネットがある車については、少ない視線移動で後方が確認できるようフェンダーミラーの装着が、義務付けられていたことが挙げられます。

ドアミラーに比べて死角が少なく、車幅も抑えられるため、細い路地の多い日本では、フェンダーミラーを尊重していたのです。

そんななか日本市場へ進出をしたい海外のメーカーから「ドアミラーでも後方確認は行えるのだから許可してほしい」という要望が日本に寄せられ、また日本のユーザーからも「デザイン的にドアミラーのほうがカッコイイ」などの声も多くなり、1983年3月になってようやく規制緩和が実現しました。

1983年5月に国産車としてドアミラーを初採用したのは、日産のパルサーエクサで、これを皮切りに日本車でもドアミラーを標準装備するようになっていったのです。

そしてミラーレスの時代へ

デジタルアウターミラー

時代は流れて2016年6月、ミラーレス車が解禁され2018年10月にレクサスが日本向けの新型 ESに、量産車として世界で初めてデジタルアウターミラーを採用しました。

ドアミラーに比べて、小型カメラの映像を車内のモニターに映し出すので、省スペースであるということ、目線移動が少ないこと、斜め前方の死角が少なくなること、夜間やトンネルなど暗い場所でも明るさを自動調整できることなど、メリットが多くあるとされています。

しかし、デジタル機器の故障やレンズが汚れた際の視界はどうなるのか?ということが懸念されているのも確か。今後、安全性・信頼性をユーザーから獲得することができれば、新時代の幕開けとなるでしょう。

新型レクサスESに採用!デジタルアウターミラーとは?


いままさに、ドアミラーからミラーレスの時代に移り変わろうとしています。5年後、10年後がどうなっているのかとても楽しみですね。

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