パーキングブレーキが凍る!? 寒冷地での駐車時に注意すべきこと

雪

※この記事には広告が含まれます

スキーやスノーボード、温泉など、冬場のレジャー敷設や宿泊施設の駐車場はほぼ屋外です。つまり、そこでは愛車も雨ざらしということ。最悪の場合は、朝起きたら車が雪に埋もれて、倍ほどのシルエットになっていた!ということもあります。そんな駐車場で、注意すべきこととは?

文・CarMe編集部
Chapter
パーキングブレーキが凍る!?
フロントウインドウへの対策
ドアが凍りついて開かない!
ディーゼル車は燃料にも注意
ウインドウウォッシャー液も寒冷地対策が必要!

パーキングブレーキが凍る!?

寒冷地では、冬場にパーキングブレーキを使わないという話を、聞いたことはないでしょうか。これはおもに、パーキングブレーキのワイヤーが凍ってしまうことで起こります。

パーキングブレーキを掛けた状態でワイヤーが凍結してしまうと、走ることが出来なくなってしまいます。またワイヤーはボディの床下に通されているので、窓やドアの鍵穴のように解氷剤などで強制的に溶かすこともできません。

そのため凍結の恐れがある冬場は、パーキングブレーキを使わずに、タイヤ止めを利用して駐車します。タイヤ止めはフロントとリアの対角で前後に使用します。

これで万が一、車が前後に動いてしまっても止められるようにするためです。折り畳み式のタイヤ止めなどを搭載しておくと、場所も取らずに便利ですね。

シフトレバーは、AT車ならPレンジ、MT車なら1速に入れて停めます。車両を停めた際に自動でパーキングブレーキが作動する車両では、パーキングブレーキを作動させないやり方を、取扱説明書などで事前に調べておきましょう。

フロントウインドウへの対策

雪の降るときには、ワイパーを立てて駐車している車を見ますが、あれはワイパーが雪によってウインドウに貼り付いてしまったり、アームの変形を防ぐために行っています。

しかし外気温が低く雪まで降っている場合は、フロントウインドウの凍結対策も必要です。やり方は、フロントウインドウにカバーを掛けるだけです。

これでウインドウの凍結を避けられますし、雪などが載った場合でも除雪が楽になるでしょう。また、カバーを掛けるのであればワイパーを立てておく必要はありません。

ただし、風などでカバーがめくれてしまった場合は、凍ってしまうことも考えられますので、解氷剤を用意しておけばさらに安心ですね間違っても、お湯、特に熱湯をかけるのはNGです。冷たいガラスに熱湯を入れるのと同じで、温度差によりガラスが割れる危険性があります。

ドアが凍りついて開かない!

ウェザーストリップと聞いて、さてなんのことだか?という方も多いかもしれません。これは、車のドアとボディの隙間を密着させて、室内の気密性や遮音性などを保つためのゴム製のパーツで、ドアを開けると、開口部を囲むようにぐるりと張り巡らされています。

ゴムは温度が低くなると硬化しますが、問題はそれだけではありません。雨や雪の下でドアを開閉すれば、当然ウェザーストリップも濡れてしまいます。そのまま氷点下になる屋外に放置すれば、ドアとウェザーストリップの間の水滴が凍結してドアが貼り付いてしまうことがあります。

無理にドアを開けようとすると、ウェザーストリップが外れるか、最悪の場合はゴムがちぎれて交換になります。

このようなケースは、解氷剤がおすすめ。解氷剤をドアとボディの隙間からかけて、氷を溶かしましょう。事前の対策としては、シリコンスプレーをウェザーストリップに塗布するという方法もあるようです。

ディーゼル車は燃料にも注意

ディーゼルエンジンの燃料となる軽油は、温度が低下すると凍結するといわれていますが、実際には凍結するわけではなく、流動性が低下します。流動性が低下した軽油は燃料系を正しく流れず、エンジンの性能低下や始動できないといったトラブルを引き起こします。

そのため軽油には、凍結する温度の度合いによって、特1号から特3号まで5段階が用意され、特1号および1号は夏季、2号は冬季、3号と特3号は寒冷地用として販売されています。

そのため、都内からスキーやスノーボードに出かける場合などは、都内で給油した2号の燃料が凍結することがあります。都会から寒冷地に向かう際には、現地で給油することを前提にした残量で出発すると良いでしょう。

ウインドウウォッシャー液も寒冷地対策が必要!

ウインドウウォッシャー液も寒冷地対策が必要です。ウインドウウォッシャー液は、通常、ウォッシャー液と水の割合は1:2で使用しますが、寒冷地では凍ります。

凍結によって体積が増えれば、ウォッシャータンクを破壊することもあります。寒冷地に向かう前には、あらかじめタンクからウォッシャー液を抜いて、寒冷地に適したウォッシャー液に入れ替えておくと良いでしょう。ただし、撥水タイプの場合は注意事項をよく読んでください。


寒冷地での屋外駐車は、ウインタースポーツに親しんでいる方や降雪地域にお住いの方には当たり前のようなことばかりですが、慣れないドライバーは初めて体験するようなことばかり。事前の対策が重要なのです。

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細