カウンタックにミウラなど…デザイン界の巨匠マルチェロ・ガンディーニのクルマ5選

①ランボルギーニ カウンタック

ランボルギーニ カウンタック

言わずと知れた名車中の名車、ランボルギーニ カウンタック。当時、スーパーカーブームの子供たちを虜にしたカウンタックは、現在でも根強い人気を誇ります。

デザインはウェッジ・シェイプと呼ばれるくさび形を基調としており、跳ね上げ式のシザーズドアは当時のクルマのデザインとしては斬新過ぎるものでした。

じつはこの奇抜なデザインは、1971年に登場したカウンタックよりも前の1968年に披露されたアルファロメオのコンセプトモデル、カラーボが原案となっており、市販化が実現されずカウンタックへと引き継がれることになりました。

ランボルギーニ カウンタック 画像

②ランボルギーニ ミウラ

ランボルギーニ ミウラ

ガンディーニがベルトーネにチーフデザイナーとして移籍し、初めて手掛けた作品がミウラでした。3,929ccのV12エンジンをミドシップにレイアウトした純然たるスポーツカーながら、流麗なボディラインが気品を感じさせるものとなっています。

ミウラは、ランボルギーニがスーパーカーメーカーとしての地位を築く礎となりました。ちなみに、ミウラをデザインしたときのガンディーニはまだ28歳。このころから、天才デザイナーとしての片鱗をみせていたのですね。

ランボルギーニ・ミウラ 画像

③ランチア・ストラトス

ランチア ストラトス 1972-1975

世界ラリー選手権(WRC)で何度も優勝し、ラリー史上に残る名車と言われるランチア・ストラトスは、1970年のトリノ・ショーでベルトーネ作品のショーカーとして発表されたストラトス ゼロが原型です。

当時のランチアはラリーで勝つことを目的としたクルマを求めていたため、単なるショーカーであるストラトス ゼロには興味がありませんでした。

しかし、ゼロのミドシップレイアウトには魅力が多く、ランチアはラリーの勝利で必要な整備性、剛性、運動性を備えることを条件に、新型車両開発に取り組みました。

そうして完成したストラトスは、高い車高というスーパーカーの方程式に反しながらも、シャープなフォルムで全体をまとめ、スーパーカーらしいデザインになりました。デザインに関する大きな制約と、造形美を両立させることができたのは、ガンディーニだからこそなし得たものだったのかもしれません。

④チゼータ V16T

チゼータ V16Tは、かつてイタリアの自動車メーカーであったチゼータが造った、6.0L V16気筒エンジンをミドに横置きでレイアウトしたスーパーカーです。

ランボルギーニ ディアブロとデザインが酷似していますが、それもそのはずで、もともとガンディーニがディアブロのために作った原案を当時ランボルギーニの親会社であったクライスラーが却下し、チゼータがそれを採用したものなのです。

しかし蓋を開けてみれば、ディアブロは原案を少し修正した程度で市販化されてしまったため、ディアブロとチゼータ V16Tは似たデザインとなりました。ちなみに、チゼータは一度倒産したものの、2003年にチゼータ オートモービル USAとして復活。現在でもV16Tを受注生産していると言われています。

⑤マセラティ チュバスコ

チュバスコは、デ・トマソ傘下にあったマセラティが、ツインターボ化したシャマルの3.2L V8エンジンを、ミドシップにレイアウトしたスーパーカーとして企画され、1990年に公開されました。このクルマの原案は、ブガッティ EB110と同じものです。

EB110の開発当初、デザインはガンディーニに委ねられていましたが、レイアウトを進めていくなかでブガッティと意見が対立、当初の原案はボツになりました。しかし、ガンディーニのデザインを超える物は出ず、EB110は原案の角張った部分を滑らかに整えたものとなったそうです。

チュバスコとEB110は、前述のチゼータ V16Tほどではないにせよ、数多くの共通点を見つけることができます。市販化されたV16Tに対し、チュバスコは、収益が確保できないとの理由から生産されずに終わった幻のモデルとなりました。

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