オペル開発、スバル発売の傑作ミニバン!? 「ザフィーラ/トラヴィック」とは?

傑作機構フレックス7

スバル トラヴィック

ザフィーラのボディサイズは、全長4,315mm×全幅1,740mm×全高1,630mm。現代の目からみれば、ややコンパクトに思えるかもしれませんが、この大きさが使いやすいと評判でした。

3列シートの7名乗車仕様ですが、3列目のシートは未使用時、床下に収納できるフレックス7シーティングシステムを採用していました。

現在この3列目シートを床下にフラット収納する方式は、シトロエン グランドC4ピカソやフォルクスワーゲン トゥーランなどが採用していますが、当時としてはかなり画期的な機構として話題を集めました。

さらに2列目シートもダブルフォールディング式を採用し、用途に応じた多彩なシートアレンジを実現。こういった機能面は日本車のお家芸でしたが、ヨーロッパでもこのようなミニバンが誕生したことが評判を呼び、結果的に世界で成功したミニバンとなっています。

7名フル乗車でアウトバーンを高速巡航

スバル トラヴィック

搭載するエンジンは、1.8L水冷直列4気筒DOHCエンジンで、最高出力115ps/5,400rpm、最大トルク170Nm/3,400rpmを発生。のちに2.2L直4直噴エンジンに換装され、150ps/215Nmまで出力が高められています。

駆動方式はFFで、ミニバンながら電子制御CDC(コンティニュアス・ダンピング・コントロール)付きのIDS+シャシーを採用、全車トラクションコントロールとEBD(電子制御式制動力配分システム)付きABS、ドアロック自動解除機構を備え、アウトバーンにおいて7名乗車時でも高速巡航できるように設計されています。

機能面ばかりが優先されがちなミニバンながらも、ドイツ生まれらしい走り味の良さという点においても評価が高かったのがこのザフィーラでした。

日本ではスバル トラヴィックとして発売

スバル トラヴィック

そのような人気を背景にして、ドイツ以外の国でも違った名前で販売されたザフィーラ。日本では、GMと資本提携を行っていたスバルが販売を担当します(当時オペルはGMの子会社だったため)。

ザフィーラの日本発売から遅れること1年。2000年4月にトラヴィックという名前で発売が開始され、ザフィーラがCDXのモノグレードだったのに対し、トラヴィックは2.2L 直4エンジンを搭載した3グレードを展開しています。

ザフィーラCDXが¥2,883,000だったのに対し、トラヴィックは¥1,990,000〜という価格となっていたのですが、これはトラヴィックがドイツ生産モデルではなくGMタイ工場で作られていたことが理由に挙げられます。

この価格差ゆえにザフィーラの売れ行きは伸び悩み、2001年にはオペルが販売を終了。もう一方のトラヴィックは、GMオペル工場での生産が終了される2005年まで販売が続けられました。

スバル トラヴィック 画像

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