電気式、シールドビーム、HID、LED…ヘッドライトの進化

日本のヘッドライトの歴史は電気式ヘッドライトから

電気式ヘッドライト

電気式ヘッドランプをガソリンエンジン車で使い始めたのは、1910年頃のことでした。イギリスのロールス・ロイスやフランスのグレゴワールが、同時期に採用を始めたと言われています。

それまでのヘッドランプといえば、石油やアセチレンを使ったもので、ろうそくのように火を灯したものでした。

日本では、1914年に快進社自働車工場が開発したダット2号が、はじめて電気式ヘッドランプを使ったとされています。

40年ののち登場したのはシールドビーム

1940年代になると、アメリカ市場からシールドビームの波が押し寄せてきます。

シールドとは密封という意味で、レンズと反射板で挟んだ密封空間に不活性ガスを閉じ込めています。つまり、ランプユニット自体が電球になっているわけです。故障したときにはバルブだけを交換することができず、ユニット交換費用が高くなることが問題でした。

とはいえアメリカでは、規格サイズのシールドビームの装着が義務付けられており、欧州車も日本車も装着しなければなりませんでした。この頃のメルセデスやボルボは、本国が角型ヘッドランプ、北米向けは丸型2灯というデザインでした。

スポーツカーの”顔”リトラクタブルライト

リトラクタブルヘッドライト

1960年代になると、リトラクタブルライトが登場します。

当時、カーデザインは空気抵抗を減らすために車体前部の高さを下げようとしていました。しかし、安全上の理由からヘッドライトを取り付ける高さに規制があり、限界がありました。この問題を解決するため、必要なときにだけライトが現れるこのリトラクタブルライトが採用されはじめました。

ヨーロッパでは、ロータス エラン(1962年)。日本では、トヨタ 2000GT(1967年)に初搭載。1970年代以降のスーパーカーブームによって、リトラクタブル=スーパーカーのイメージが確率されました。

斬新な発想から生まれたHID

HIDランプ

シールドビーム、リトラクタブルライトが登場した後は、長らくハロゲンランプが使用されていましたが、そこにHIDが登場しました。

キセノン、ディスチャージヘッドランプとも呼ばれるHIDは、フィラメントを持たずに、放電により発光するHIDは、それまでのハロゲンランプよりも明るく、消費電力が低いため発熱も少ないことが特徴でした。

ちなみに日本車でHIDを採用した最初の市販車は、日産 テラノでした。

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