大きさや地域で差が出る、希望ナンバーの人気の数字とは？

希望ナンバー制度は、平成9年8月4日に施行されました。これにより、それまで”希望の番号が発行されるタイミングまで、交付を待つ”以外に方法がなかったナンバーの4桁の数字を、ユーザーが選べるようになりました。

希望ナンバー制度では、ナンバープレート内で大きく表示されている4桁以下のアラビア数字の部分を一部の番号を除き、自由に選ぶことができます。

原則として自由に選べるのは、登録自動車の自家用・事業用、および軽自動車の自家用に限られます。なお、希望ナンバーの場合、地名表示右の小さい数字3桁のうちの下2桁が30～99(4・5・8ナンバーは30～79)となります。

前述した”一部の番号”とは、人気が集中しているもので「抽選対象希望番号」と呼ばれます。この抽選対象希望番号を申し込んだ場合、毎週日曜日までの受付分が翌週月曜日に抽選され、当選した方のみが取得できます。希望ナンバー制と言っても、人気のある番号は、運もないと取得できないということですね。

この抽選対象希望番号には、全国に共通した番号と管轄地の運輸支局別に定められている番号があり、代表的なものは下記のようになっています。

【全国一律の抽選対象希望番号】
1、7、8、88、333、555、777、888、1111、2019、2020、3333、5555、7777、8888

それでは、実際に人気の番号とはどんな番号なのでしょうか。自動車のナンバープレート関係の中央団体である、一般社団法人 全国自動車標板協議会が発表した人気希望ナンバーランキングを見てみましょう。

【軽自動車】
第1位：2525 → ニコニコ
第2位：1
第3位：3
第4位：1122 → いい夫婦
第5位：5

【5ナンバー】
第1位：2525
第2位：1122
第3位：1
第4位：8
第5位：1188→ いいパパ、いい母第6位：8

【3ナンバー】
第1位：1
第2位：8
第3位：3
第4位：8888
第5位：5

全体の傾向は似ているものの、種別毎に違いもあるようです。小型の車両の場合は、2525(ニコニコ)や1188(いいパパ、いい母)など、少し可愛らしいナンバーが多い気がしますね。

1桁やゾロ目の人気があるのは、以前からの傾向ですが、ラッキーセブンの7よりも1、3、5、8とかのほうが人気あるようです。

また、1桁目と4桁目の数字が同一でなかの2つが0の、1001や8008も人気です。これはミラーナンバーと言って、左右対称になる綺麗な並びという理由もあるそう。

人気の番号は前述した通りですが、他にもよくあるナンバーの付け方や面白い意味のナンバーにはどんな物があるでしょうか。

まず一番よくあると思われるのが、車の車種名にちなんだナンバーですね。よく見かけるのがトヨタ86の｢86｣、マツダRX-7の｢7｣など、車種名に数字が含まれるもの。特にフェラーリなどのスーパーカー系や、BMW、プジョー、メルセデス・ベンツなどの車種名にナンバーが含まれる車種名。MINIでは、｢3298｣でミニクーパーなんていうケースもあるみたいです。

他にも「3776」や「2255」は、ご当地ナンバーである富士山ナンバーに多い番号。これは、富士山の高さ3,776mと富士五湖にかけたものだそうです。他にも山梨、静岡両県には｢223(フジサン)｣も多いとか。

芸能人のファンの方が付ける希望ナンバーで有名なものには、矢沢永吉さんのファンが付ける｢830(ヤザワ)｣。そして、長野県の松本ナンバーで多いと言われる｢178｣。松本＋｢178(イナバ)」で、B’zを表しています。

オーナーによって、色々な意味や想いが込められた希望ナンバー。街中でどういう意味かわからない希望ナンバーを見かけることも多いですが、どんな意味なのか考えてみるのも面白いかもしれませんね。