日産の高級セダン、フーガとシーマの違いって何?

シーマはフーガの"お兄ちゃん"!?

日産 シーマ Y31

日産 シーマは1988年、当時の高級セダン、グロリア/セドリックの上級仕様として、セドリック シーマ/グロリア シーマとしてラインナップされたのが始まりです(FPY31型)。その後、1991年に2代目(FY32型)へと進化した際に、シーマとして独立した車種になりました。

当時の日本は、バブル景気真っ只中。いまでは考えづらいことですが、高価格商品だったことがシーマの販売を後押しする異様な現象(シーマ現象)を引き起こしました。

しかし、2代目以降は景気の後退とともに販売が低迷。2010年には、プラットフォームを共有していたプレジデント(PGF50型)とともに、生産終了となりました。

一方のフーガ(Y50型)は、2004年にグロリア/セドリックを統合するかたちで誕生。2009年には2代目(Y51型)が発売され、2010年にシーマとプレジデントの生産終了にともない、一時的に日産のフラグシップモデルとなります。その後、2012年にフーガをベースにロングホイール化して、シーマ(HGY51型)が復活します。

シーマとフーガの違いは?

シーマ

日産 シーマ2017

フーガ

日産 フーガ 2015

フーガとシーマは、先述したように、まずホイールベースが異なります。現行モデルのフーガは2,900mm、対してシーマは150mm長い3,050mmとなっており、これにより、シーマは後席の居住性をアップさせています。

エンブレムも異なります。フーガは「INIFINITI」であるのに対し、シーマは「NISSAN」のエンブレムです。外装ではその他に、グリルやバンパー、ホイールが異なります。

内装は、基本的には両車とも同じですが、シーマには木目調が使われるなど、フーガよりも高級感が漂います。

パワーユニットは、シーマが3.5Lハイブリッドのみであるのに対し、フーガには3.5Lハイブリッドに加え、2.5Lと3.5LのV6ガソリンエンジンがラインナップされています。

コンセプトは正反対の2台

日産 シーマ VIP

シーマはいわゆるショーファードリブン。後席を第一に考え、乗り心地も後席重視で設計されています。

筆者もシーマのハンドルを握ったことがありますが、ハンドル操作をしてもフーガとまったく違う印象で、小回りは効かないし、むしろ曲がりにくい。でもそれが、ショーファードリブンにとっては良いことなのです。

急な左右加速度を感じさせず、どっしりと落ち着いた乗り味は、後席で仕事をするとか、仕事で疲れた体を落ち着かせるには最適な乗り心地です。

ちなみにシーマはフーガに比べて遮音材を大幅に増やしたことで、車室内の静粛性は格段と上がっています。

日産 フーガ 2015

フーガは完全なドライバーズカー。良くも悪くも、日産の走りの伝統を受け継いだ、ハンドルを握っていて楽しいクルマです。大排気量のエンジンを回せば圧倒的な加速が得られ、わずかなハンドル操作に対しても、きびきびと鼻先をすーっとコーナー先へ向けていく。そのボディサイズを忘れたかのように動く巨体には感動すら覚えました。

また1モーター2クラッチ式のHEVシステムの出来は素晴らしく、低燃費を実現しながらも、3.5L+HEVの加速はものすごく速いです。

ともにグロリアとセドリックが由来の「シーマ」と「フーガ」ですが、ターゲットはまるで違う2台。こうしてクルマの由来に触れてみると、さらにクルマの世界が魅力的に感じられますね。

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