ソアラ→レクサスSCなど…名前が変わったクルマたち

セドリック/グロリア→フーガ

セドリック Y31 セダン
日産 フーガ

セドリックとグロリアは、ともに、2004年まで日産自動車が製造販売していた高級セダンです。

セドリックは、1960年に日産自動車が販売を開始。一方のグロリアはセドリックより1年早い、1959年にプリンス自動車工業(当時は富士精密工業)が、スカイラインの派生モデルとして誕生。1966年にプリンス自動車工業が日産自動車と合併したことで、スカイラインやホーミーなどとともに、日産自動車に引き継がれました。

1971年に発売された、3代目セドリック/4代目グロリアから、両車は基本構造を統一した姉妹車となり、フロントグリル、エンジンフードなど以外はすべて共用となりましたが、セドリックは高級感を出すことで、比較的高い年齢層を狙った作りだったのに対し、グロリアは若年層に寄せたスポーティな作りでした。

両車が、フーガ(FUGA)に統合されたのは2004年のこと。この頃の日産は、他にもサニー→ティーダ、ブルーバード→シルフィとするなど、往年の名車の名前を変更しました。

その理由について、当時の日産自動車社長であったカルロス・ゴーンは「ブランドを刷新するというメリットがある」とし、ネームだけでなく、それぞれのパフォーマンスも改善されているとアナウンスしていました。

ソアラ→レクサスSC

トヨタ ソアラ 初代 1981
レクサス SC

ソアラは、トヨタ自動車が1981年に発売した2ドアクーペで、同社のマークII/チェイサー/クレスタ、そしてクラウンなどとともに、当時、爆発的人気を集めた”ハイソカー”の1台です。

初代ソアラは、欧州の高級GTカーを強く意識し、上位グレードには2.8Lの直列6気筒DOHCエンジンを搭載。また、デジタルメーターやタッチパネル式オートエアコン、そして1983年のマイナーチェンジでは世界初となる電子制御式サスペンション(TEMS)を初めて採用するなど、現代高級車の原点となる装備が多数織り込まれた画期的なモデルでした。

1986年に発売開始となった2代目も初代同様、新技術が多数採用され、当時のバブル景気も手伝って、発売から約5年間で30万台以上売り上げる大ヒットモデルとなりました。

1991年に登場した3代目からは、1989年に北米で開業したレクサスブランドにおいて、SCという名前で販売が開始。北米での評価は高かったものの、日本市場においては、バブル景気崩壊による高級車の需要減退も影響し、販売は振るいませんでした。

2001年に登場した4代目は、当初こそトヨタからソアラ名で販売されていたものの、2005年になると日本でのレクサスブランド開業により、レクサス SCとしてあらためて販売されることとなりました。

同様に、1990年代から2000年代初頭にかけてトヨタのフラグシップモデルだったセルシオも、レクサス LSに変わっています。

ファミリア→アクセラ

マツダ ファミリア S-ワゴン
マツダ アクセラ

1963年から続くマツダのファミリーカーが、ファミリアです。現在は、商用バンにその名前が残っているのみで、マツダの主力車種としてのファミリアは、2004年にその任を終えました。

その最後のファミリアとなった9代目は、当時、高い運動性能を持つコンパクトカーでありながらステーションワゴンの多用性を兼ねた「S-ワゴン」を設定。S-ワゴンのSはスポーティ、スタイリッシュ、ショートの意味をこめていました。

1.8Lモデルにフルタイム4WD、1.5Lモデルには、FFとスタンバイ式4WDをそれぞれ設定。スタイリッシュなデザイン、使い勝手の良さが受け、一躍人気のクルマとなりました。当時は、スキー場へ向かう黄色いファミリアS-ワゴンを見るたびに、颯爽と雪道を走破する姿がとても魅力的に見えたものです。

マツダを代表する小型車として40年も続いたファミリアでしたが、2003年、マツダのブランド戦略の一環で、欧州を強く意識した、世界に通用するコンパクトカーを追求したアクセラの誕生を受けて消滅します。

初代アクセラは”期待を超えるダイナミックススポーツコンパクト”をコンセプトとして、1クラス上のデザイン、パフォーマンス、クオリティを提案しました。世界100か国以上の国で販売し、トータル200万台を超える大ヒットを記録。2004年欧州カー・オブ・ザ・イヤー2位にも選出されるなど、現在に続くマツダのブランド改革戦略の第一歩として重要な役割をはたしました。


日産のゴーン社長(当時)の言葉の通り、車名の変更にはメーカー側の「イメージを刷新したい」という強い思いがあるようです。

冒頭で紹介したカローラスポーツも、いまやグローバルカーのカローラに、スポーツをつけることで、もともとカローラの派生モデルであったオーリスのイメージ刷新を図ったのかもしれません。

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