助手席が2つ!? 前に3人乗れるクルマ3選

フィアット ムルティプラ

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クルマの前席は、通常、運転席と助手席1席ずつで構成されています。これは、居住性や安全性といった理由から採用されています。しかし、前列に3人を座らせる設計も不可能ではありません。そこで今回は、前席に3人座ることのできる乗用車を3台紹介します。
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ホンダ エディックス
フィアット ムルティプラ
日産 ティーノ

ホンダ エディックス

ホンダ エディックスは、2006年11月から2009年8月まで販売されていました。2.0Lの水冷直列4気筒横置DOHCエンジンを搭載する、6人乗りのいトールワゴンです。

全長4,285-4,300mm×全幅1,795mm×全高1,600-1610mmという3ナンバーサイズのボディ幅を利用して、前席後席ともに3名が乗車できるシート配置でした。

両サイドのシートよりも幅が狭い前席真ん中のシートは、アームレスト的な使い方も可能。さらに前後270mmのスライドが可能で、V字に座ることで両サイドからの圧迫感を軽減できます。

後部座席をすべて倒してラゲッジルームを最大に使っても、3名乗車が可能というパッケージは、増えているといわれる1人っ子家庭にマッチしたものでしたが、それほど人気になることなく生産が終了しました。

フィアット ムルティプラ

ムルティプラは、イタリアの自動車メーカーであるフィアットが、1998年から2010年まで販売していたモデルです。

その出自は、1956年に発売された600ムルティプラで、全長わずか3.5mの6人乗りミニバンです。その名前を継承した2代目ムルティプラは、前席が3人乗り(独立シート)の6人乗りとして設計されていました。

通常のボディに広いグラスエリアをドッキングさせたようなボディに、Aピラー根本にハイビーム、通常の位置にロービームを配置、その特徴的なスタリングは、イギリスのコラムニストたちから世界一醜い車と評されるほどでした。

そのため一部のユーザーには人気があったようですが、全体としては人気が振るわず、2004年にフェイスリフトを施し、オーソドックスなスタイルに改められました。

日産 ティーノ

ティーノは、1998年から2013年まで発売されていた日産のミニバンです。サニー(B15)のプラットフォームをベースにした、全長4,270-
4,330mm×全幅1,760mm×全高1,610mmのボディに、前列に独立した運転席と助手席のあいだにシートをプラス。前席に2+1名と後部座席に3名の5+1名のというコンセプトで設計されました。

面白いのは、後席3つがそれぞれで取り外しができるようになっていたことで、ラゲッジスペースを折り畳んだ後席に邪魔されることなく、フルで活用できたことです。

もっとも、前席に3名が乗車できる仕様は前期モデルのみで、後期では通常の5人乗りになりました。


前席3名乗車が可能なモデルでも、よく見れば独立シートだったり、ベンチシートだったり、メーカーの考えが異なっています。この記事を読んで、2列シートで6名乗車が可能なミニバンに興味が湧いたという方は、中古車を探してみてはいかがでしょうか。

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