ブガッティより速い!? 世界に6台しかない「アゲーラ one:1」とは?

クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏

ケーニグセグ・オートモーティブは、実業家クリスチャン・フォン・ケーニグセグが、自身の理想とする車を開発するために、1994年に創業したハイパーカーメーカーです。このとき、フォン・ケーニグセグの年齢は、なんと22歳という若さでした。

創業直後から意欲的に車を開発し、2年後の1996年にコンセプトカー「CC」を発表。その9年後には、CCRで市販車最高速のギネス記録まで打ち立ててしまうのです。このあたりの手腕と情熱には脱帽です。

ほとんどの新興メーカーが消えていく自動車業界において、今日のケーニグセグ社の成功を見れば、どれほど凄いかはご理解いただけることでしょう。

アゲーラone:1とはどんな車?

ケーニグセグ アゲーラone:1

アゲーラone:1は、現在、同社を代表するモデルとして有名です。2010年のジュネーブモーターショーで発表されたアゲーラをベースに、同社の創業20周年を記念して各部をスペシャルに仕立て直すことで究極のパフォーマンスを追及した1台となっています。

one:1の由来は、量産車として世界で初めて、最高出力が1MW=1,360psに達したこと。そして、パワーウェイトレシオ=1を表しています。

つまり、1,360psの出力に対して車両重量も1,360kgに収まっているというわけです。究極のパフォーマンスを追及したとの言葉に、一点の嘘偽りもないことがわかります。

ブガッティ・ヴェイロンとの比較

ケーニグセグ アゲーラone:1

どれだけ凄いことかわかりやすく解説するために、一般的に速い車として真っ先に思い浮かぶ、ブガッティ ヴェイロンと比較してみましょう。

ヴェイロンと言えば性能・記録・価格、すべてにおいてそれまでの常識を覆した車で、フォルクスワーゲングループが威信をかけて莫大な資金と技術の粋を集めて開発した究極の1台となっています。

しかし、両車のスペックを見比べれば、one:1の異常さは一目瞭然です。20年前ならいざ知らず、現代の安全基準を満たすためには相当な量の安全装備を搭載する必要があり、ボディサイズも拡大を余儀なくされます。

それを考慮するとヴェイロンの重量もこの出力を誇るエンジンを搭載したスポーツカーとして、決して悪い数値ではありません。逆にone:1の車両重量は、まるで魔法としか言いようがないほどの軽量さです。

これは、カーボンファイバーやチタンなどの特殊素材を駆使したことと、W型16気筒の約半分となる軽量なV8エンジンを搭載したこと、大パワーを路面に伝えるために安易に4WDシステムを選択せず、いさぎよく後輪駆動としたことによる重量増加防止がもたらした結果です。

<ヴェイロンのスペック>
全長×全幅×全高:4,466×1,998×1,206mm
車両重量:1,888kg
エンジン:8.0リッターW型16気筒+クワッドターボ
駆動方式:4WD
最高出力:736kW(1,001PS)/6,000rpm
最大トルク:1250N・m(127.5kg・m)/2,200-5,500rpm
変速機:7速セミAT(DSG)
最高速度:407km/h(標準モデル)、415km/h(Super Sport)

<アゲーラone:1のスペック>
全長×全幅×全高:4,500×2,060×1,150mm
車両重量:1,360kg(50%の燃料と100%の液類含む)
エンジン:5リッターV型8気筒+ツインターボ
駆動方式:MR
最高出力:1MW=1000kW(1,360PS)/7,500rpm
最大トルク:1371N・m(139.9kg・m)/6,000rpm
変速機:7速セミAT
最高速度:440km/h

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