ホンダのバッチ、赤と黒の違いはなに?

ホンダ シビック タイプR 2017 ヨーロッパ仕様

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ホンダ車を見ると、フロントやリアに取り付けられたバッチが、黒ベースだったり、赤ベースだったりしています。これはメーカーが意図的に変えているのでしょうか?それとも、オーナーの好みで変更できるものなのでしょうか?ホンダ車のバッチのカラーは、どんな意味があるのでしょう。
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レーシング車両に付けられる赤バッチ
黒色は通常のエンブレム
赤バッチのホンダ車たち

レーシング車両に付けられる赤バッチ

ホンダ車の赤バッチと黒バッチの違いは、それがどのような意図で製造されているのかを示すものです。特に赤バッチは、1964年のホンダ製F1マシン、RA271をルーツとするもので、市販車ではスポーツに特化したモデル、タイプRのみに装備される特別なものなのです。

タイプRは、軽量な車体に専用チューニングが施されたエンジン、足まわりを装備。さらにバケットタイプの専用シート、アルミペダル、専用ステアリングなど、スポーツ走行に適したパッケージで人気のモデルです。

このタイプRという名が付けられた最初の車は、1992年に誕生したNA-1型のNSX Type Rす。それまで市販されていたNSXの重量を約120kg軽量化し、サスペンション強化などが施されたモデルになります。なお当時の開発ドライバーは黒沢元治氏です。

黒色は通常のエンブレム

赤色のホンダバッチがタイプRを示す一方で、タイプR仕様でない市販車には黒色(またはボディ同色)のバッチが付けられています。特に意味のあるものではありません。ホンダ車の大多数を占めるのが黒バッチとなります。

スポーツ走行に向いたモデルでも、タイプR以外は黒色です。現行のスポーツカー、S660、NSXでも変わりません。それゆえ目立ちにくいというメリットがあります。タイプRの赤バッチは目立つから黒バッチに敢えて交換するオーナーもいるようです。その逆もあります。

赤バッチのホンダ車たち

赤バッチのホンダ車が数多く生み出されたのは、1990〜2000年代。1992年のNSX タイプRに始まり、1995年の初代インテグラ タイプR(
DC2)、1997年の初代シビック タイプR(EK9)、2001年の2代目インテグラ タイプR(DC5)に、2代目シビック タイプR(EP3)、2002年のNSX タイプR(NA-2)まで、矢継ぎ早に発売されました。

その後、2007年のシビック タイプR(FD2)、2009年にシビック タイプR ユーロ(FN2)、2015年にシビック タイプR(FK2)が販売。現行で赤バッチを付けている車は、「Honda渾身のスポーツカー」と謳っているシビックタイプRのみ。これらが、日本国内で発売された赤バッチを付けた車たちです。

このような背景もあってか、中古車市場のタイプR車両は、プレミアが付いて、高値安定傾向にあります。

赤バッチの車たち

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