駐車違反者に訴えられることも!? 私有地の無断駐車における正しい対処法

日本は無断駐車天国?

駐車場

分譲マンションに住んでいるAさんは、敷地内の駐車スペースを借りています。ある日ドライブから帰宅すると、駐車スペースに見慣れない車が。どかしてもらおうと管理人さんに連絡するも、マンション入居者に心当たりはなし。

それならと警察に駐車違反と通報しても、私有地では道路交通法の駐車違反には問われないため、レッカー移動もできず。レッカー移動するのなら自費負担。しかも移動中に車に傷がついたら、無断駐車者から器物損壊で訴えられる可能性も。

さらに日本では、法律で「自力救済の禁止」と定められており、自費でレッカーを呼び、Aさん自身が駐車場を使用できる状態にすること自体が違法と見なされる可能性があります。

実践してはいけない対処法

無断駐車

Aさんのような事例は、都市部ではわりとよくある話です。

そこで対策として行いがちなのが、無断駐車している車にタイヤロックをかけたり、フロントガラスに「私有地につき駐車禁止」の紙をテープで貼りつけるなどの行為です。

しかし、タイヤロックは無断駐車したドライバーが名乗り出てくるので直接警告できる反面、面会に来た無断駐車者を待たせたら、車をすぐに移動できない状態にされたとして損害賠償を請求される可能性があります。

また、フロントガラスに張り紙をすればテープ跡がガラスに残り、ガラスコーティングが剥がれたとして器物損壊で訴えられる可能性もあります。

そういったトラブルを避けるには、警告文は無断駐車車両のワイパーに挟むなど、車両に危害を加えないところで対抗しなければなりません。

無断駐車に効果的な対処法

駐車場

日本の法律では私有地の無断駐車に直接罰則を適用できる法律が、現在のところありません。対策として、予防することが一番のようです。

では、どのような対策をすれば良いのでしょうか?警察に問い合わせてみました。

無断駐車の予防対策

駐車場に無断駐車禁止の看板を掲出し、関係者以外は侵入をためらうよう出入り口にカラーコーンを設置したり、プラスチックチェーンを張りましょう。車が出払っているときにカラーコーンを置いておくことも有効です。車両の停めやすい余剰スペースも同様にします。自宅駐車場であれば、防犯カメラの設置も効果があるでしょう。

これで駐車違反者が「私有地とは知らなかった」と言い訳しても通用しなくなります。

また、「関係者以外立ち入り禁止」の看板が掲出してあれば軽犯罪法(無断立ち入りの禁止)に抵触する可能性もあるとのことです(※検挙内容は無断駐車の状況による)。

無断駐車者に直接警告する

もしも、同じ車両がたびたび無断駐車を繰り返すようなら、法律に訴えるという方法もあります。

まず無断駐車車両を発見したら、「写ルンです」などフィルムカメラで撮影します。もしフィルムカメラに日時を写し込む機能がないなら、スマホで日時も一緒に画像を保存します。無断駐車している証拠として残すためです。

なぜフィルムカメラで撮影するかとうと、フィルムから焼いた写真ならネガと一緒に証拠として提出することで、デジタル写真より証拠の信憑性が上がるからです。

証拠の準備ができたら無断駐車車両の所有者を特定するため、最寄りの陸運局に出向きます。通常は、自動車登録番号(ナンバー記載の内容)と車台番号が必要ですが、私有地の放置車両は自動車登録番号だけで照会可能です。その際は別途手続きが必要ですが、このときに撮りためた写真が効力を発揮します。

無断駐車している車の所有者情報を開示してもらったら、登録住所宛てに内容証明で警告文を送ることができます。内容証明は裁判所の命令と同じ効力を持つため、これで無断駐車問題は解決する可能性が高いです。

警察に相談する

内容証明の唯一の弱点が受取拒否です。無断駐車している車がいつも同じ車両だったり、無断駐車期間が1~2週間続いた場合は、撮りためた写真を持って近くの交番へ相談に行きましょう。

短期間の無断駐車なら民事不介入で通せる警察も、長期間続くとなれば登録した保管車庫を利用していないことになり、車庫飛ばしを疑えます。


私有地の無断駐車を直接取り締まることができないのは腹立たしいことですが、現在の法律をうまく利用して対処しましょう。

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