これは、あおり?普段の何気ない運転でも、検挙される可能性があります

最近のあおり運転による事故、犯罪事例

車線変更 ウインカー

2018年7月、大阪で、あおり運転をする乗用車に追突され、バイクに乗っていた大学生が死亡する事故が発生しました。犯人のドライブレコーダーによって、犯人が執拗にあおり運転をしていたことが判明。犯人は、自動車運転処罰法違反容疑で現行犯逮捕、その後、殺人罪容疑および道路交通法(ひき逃げ)違反で再逮捕されました。

昨年の6月には、高速道路のパーキングでのトラブルをきっかけにした事件もあり、あおり運転はひとつの社会問題になっています。

あおり運転によって死亡事故になった場合、加害者は、「自動車運転処罰法の危険運転致死傷罪」「過失運転致死傷」、場合によっては「殺人罪」によって処罰されます。

このようなあおり運転をする悪質なドライバーに対する批判や対策を求める声が高まるなか、事故を起こす可能性のある運転に対しても、取り締まりが強化されています。

どんな行為が、あおり運転になる?

あおり運転とは、簡単に言えば前方を走行するクルマに対して進路を譲るように強要するなど、”悪質な嫌がらせ”運転のことを言います。

道路交通法によって、処罰されるあおり運転には、次のようなものがあります。

・車間距離不保持(第26条違反)
前方のクルマに接近し、もっと速く走るように挑発する行為

・急ブレーキ禁止違反(第24条違反)
前方を走り、危険回避でなく、不必要な急ブレーキをかける行為

・進路変更禁止違反((第26条の2第2項違反)
他のクルマが、急ブレーキや急ハンドルで避けざるをえないような進路変更をする行為

・追い越し違反(第28条第1項違反)
左側から追い越す行為

・減光等義務違反(第52条第2項違反)
他のクルマの妨げになる恐れのある場合に、消灯や減灯等の操作をしない行為

・警音器使用制限違反(第54条第項違反)
執拗にクラクションを鳴らす行為

・安全運転義務違反(第70条違反)
クルマを極めて接近させて幅寄せを行う行為

このような行為は、重大な交通事故につながる恐れがあるほか、他の暴力事件に発展する危険性があり、懲役または罰金、反則金、免許減点(免許停止)などの厳しい罰則を受けます。

あおり運転を受けたら、どうする?

高速道路 カーブ

あおり運転を受けた場合、絶対に挑発行為にのらず、高速道路を走行中はなるべく左側車線に移動し、一般道であれば追突の恐れのない左側(なるべく人目のある場所)に停車しましょう。停車後は、ドアロックして窓を閉め、相手のドライバーを相手にせず、速やかに110番通報します。

犯人が現場から逃走した場合でも、ナンバーや犯人の特徴を記録しておくことが、後の犯人検挙につながります。また、最近の事例の多くが、ドライブレコーダーの記録が決定的な証拠になっています。

ドライブレコーダー

あおり運転を受けないためには、安全な速度、十分な車間距離、無理な進路変更や追い越しをしないなど、十分な余裕を持って安全運転に心がけることが大切です。

メディアやSNSなどで、悪質なあおり運転を見るたびに、その怖さとともに説得力のあるドライブレコーダーの証拠画像に感心させられます。

いまや多くのメーカーが、オプションとしてドライブレコーダーを用意しています。今後、ドライブレコーダーの装着は必須となってくるかもしれませんね。

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文・わんわんエンジニア
某自動車メーカーで30年以上、エンジンの研究開発に携わってきた経験を持ち、古いエンジンはもちろん最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。EVや燃料電池が普及する一方で、ガソリンエンジンの熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きなクルマで、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ること。

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