車の「外気温度」の温度計ってどこにあるの?

外気温度センサーってどこにあるの?

外気温度

通常、自動車はフロント部にエンジンやラジエター、アンダーボディには排気が通るエグゾーストパイプ、ボディ後部にはマフラーと、各部に熱源があります。さらに日中の外装は、太陽光や外気で暖められ蓄熱します。

そういった熱の影響が少ない場所として、多くのメーカーが選んでいるのがフロントバンパー付近です。

すぐ背後にエンジンルームが控えますが、センサー付近は遮熱されており、エンジンルームの影響をほとんど受けることなく温度を計測できるそうです。ただし、あまり低い場所に設置すると、路面からの熱の影響を受けやすくなるので、できるだけ高い(ヘッドライトに近い)場所に設置します。

もし愛車に表示される外気温が、実際と大幅にずれている場合は、センサー不良の可能性があります。違うと感じたら、フロントバンパーになにか接触しなかったか、思い出してみましょう。

ちなみに、欧州車のなかには、サイドミラーに外気温センサーを備えるモデルもいくつか存在しています。

外気温度センサーの仕組み

BMW M5

外気温度センサーは、温度を計測し、車内の表示機器に外気温度を表示させます。外気温度を電気信号に変換する仕組みが必要です。その仕組みが「サーミスタ」と呼ばれる電気部品です。

サーミスタは温度によって、電気の流れにくさ(抵抗値)が変化する電気部品です。そんなサーミスタは、2種類に分類されます。

ひとつは、"NTCサーミスタ"というもので、温度が高くなると、抵抗値が下がります。温度と抵抗値がほぼ等しいため、温度センサーに使用されます。そしてもうひとつが、"PTCサーミスタ"で、こちらは、ある温度に達すると急激に抵抗値が上昇するため、加熱検知センサーに使用されます。

自動車の外気温度センサーに組み込まれるのは、NTCサーミスタです。では、NTCサーミスタが外気温表示システムのなかで、どのような役割を行っているのでしょうか。

外気温度表示の基本的なシステムを紹介すると、まず、外気温度センサーが計測した温度を、NTCサーミスタに伝えます。NTCサーミスタは温度によって適切な抵抗値に変わり、抵抗値に見合った電流を流します。車内の表示機器はNTCサーミスタから流入する電流を測定し、外気温度として表示します。外気温度表示機能は、サーミスタの恩恵が大きい機能ということになりますね。

外気温度計をDIYで後付けに挑戦

最近の自動車でも外気温度計が装備されていない車種が少なくないので、それほど必要性を感じないかもしれません。特に夏などは、車外の暑さを確認するぐらいしかできません。しかし、冬場は路面凍結の危険を察知することに役立ってくれる重要なパーツになります。

もし標準装備されていないなら、DIYで後付けしてみましょう。

おもな手順は、次の通りです。

①各種センサーの設置
②本体設置
③電源とアースの配線

なかでも一番苦労するのは、温度センサーの設置場所です。

前にも書いたように、車は各部に熱源があるので、正しい外気温を知ることができるセンサー設置場所は限られています。できれば、多くの車両が設置しているフロントバンパー付近に設置したいのですが、場所を間違えると、ラジエターやエンジンの熱の影響をもろに受けてしまいますから、慎重に位置決めをしなければなりません。

またフロントバンパー付近のセンサーと室内の本体とを接続するためには、エンジンルームとキャビンをつなぐサービスホールを探し、そこから長い配線をつなぐ必要があります。そのため、後付け用に市販されている外気温センサーでは、Bピラーの根元付近に設置する方法が推奨されているようです。

夏場の外気温度計は、それほど大きな活躍をしませんが、外気温が−3度を下回ると路面凍結の危険性が高まる冬場は、路面凍結の可能性が高まる外気温になると、車両がアラートを出すなど、大変役に立ってくれているパーツなのです。

次ページクルマの装備に関する記事はこちら

関連キーワード

この記事をシェアする

最新記事

     
アヘッド Car & Motorcycle Magagine ahead archives