サバンナRX-7やギャランGTO…人々を魅了し続ける70年代スポーツモデル

マツダ サバンナ RX-7

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排出ガス規制が強化され、多くの自動車メーカーが対応に追われた1970年代。次々とクルマが生産中止に追い込まれました。しかし、そんな中でも多くの名車が生まれています。今回は、70年代の懐かしいスポーツモデルを紹介します。
Chapter
①三菱 ギャラン GTO
②マークⅡ 2000GSS
③スカイライン 2000GT-X
④マツダ サバンナ RX-7
⑤トヨタ セリカ 2000GT

①三菱 ギャラン GTO

1970年に登場した三菱 ギャランGTO。2ドアハードトップのギャラン GTOは、前身のコルト ギャランの基本設計を用いながら、スポーティなクーペスタイルに、当時のアメリカ車から影響を受けた逆スラントノーズや、最後端でわずかに跳ね上がるルーフデザインなどを採用していることが特徴。なかでも、最上級グレードのMRでは、ボンネット上にエアスクープを設け、高性能をイメージさせました。

エンジンは、通常モデルが1.6Lの直列4気筒SOHCで、MRのみ同じ1.6L 直4ながら、ヘッドをDOHCとし、ツインキャブレターにより最高出力125psを発生。最高速は200km/hに到達すると言われたギャランGTO MRの販売価格は112万円でした。

ただしデビュー約1年後には、MRを除くグレードが1.7L化。さらに1973年のマイナーチェンジでは、2.0Lエンジン(1700SL以外)に移行。MRは廃止され、最上級グレードはGS-Rとなりました。

②マークⅡ 2000GSS

1972年にフルモデルチェンジを受けた、2代目トヨタ マークⅡ。ライバルのスカイラインに対抗するため、2.0Lの直列6気筒エンジンが搭載されたことが最大トピックでした。

その一方で、スタンダードモデルは排気量を1.9Lから2.0Lに向上。最高級スポーツモデルのGSSは、ファストバッククーペのみに設定。最高出力145psの直列4気筒DOHCエンジンと、5速MTが搭載されていました。

2000GSSの最高速度は195km/h。パワフルに走る豪快なクルマでありながら、上質なデザインで人気となりました。2000GSSの新車販売価格は115万円。それ以外のモデルは、軒並み100万円以下という販売価格でした。

③スカイライン 2000GT-X

スカイラインの歴史のなかで、最大のヒット作となった4代目(GC110)は、1972年にデビューしました。この4代目スカイラインは、デビュー翌年にS20型エンジンを積んだ、GT-R(KPGC110)をラインナップに加えたものの、日産ワークスのレース撤退と排気ガス規制によって、4ヶ月で197台が作られただけの幻のモデルになりました。

そのためここでは、スタンダードの最上級モデルであった2000GT-Xをピックアップしたいと思います。

2000GT-Xに搭載された直列6気筒の2.0Lエンジンは、SU型ツインキャブレターを装着し、最高出力130psを発生しました。ボディは、ロングノーズに2ドアハードトップ、さらに太いBピラーなど、当時としては非常にかっこいいデザインでした。

④マツダ サバンナ RX-7

マツダと言えばロータリーエンジン。そのロータリーを積んだサバンナ RX-7(SA22C)は、1978年にデビュー。”セブン”という愛称で親しまれ、累計生産台数は81万台を記録しています。

当初の12Aエンジンは、水冷573cc×2ローターで、最高出力は130ps/7,000rpm。それを中央寄りに配置したフロントミッドシップを採用することで、良好な前後車重配分を実現していました。米国のスポーツカー専門雑誌(スポーツカー・インターナショナル)からも高い評価を得て、SA22C型が70年代部門の7位に選ばれています。当時の販売価格は169万円でした。

⑤トヨタ セリカ 2000GT

1970年に発売された初代セリカ。ボンネットの長い2ドアハードトップに加え、73年にはリフトバックが採用され話題を呼びました。

上級モデルの2000GTには,2.0Lの直列4気筒DOHCエンジンを搭載し、ソレックス型のツインキャブレターを装着しています。最高出力は145ps。最高速度は205km/hです。当時の販売価格は112万円。

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