新型クラウンがデビュー!60年以上に渡るクラウンの歴史をざっと振り返ってみた

クラウンとは

初代 トヨペット クラウン

1955年に誕生したクラウン(トヨペット クラウン)は、まさに日本の自動車産業国産化の象徴でした。純国産設計で、日本人が作る、日本人のための高級乗用車として、その存在感は60年以上経った現在でも際立っています。

初代クラウンから先代の14代目クラウンまで、フラッグシップとして、つねに時代の最先端技術を採用してきました。「いつかは、クラウン」というキャッチフレーズのとおり、現在でもクラウンを所有することは、ひとつのステータスとなっています。

クラウンの歴史

・初代クラウン(1955~1962年)
世界に通用する高級乗用車を目指し、1955年に純国産方式で作られたクルマとして登場しました。日本初のフロント・ダブルウィッシュボーン、2段セミATトヨグライドなどの先進性溢れる技術とともに、乗り心地の上質感と信頼性にもこだわったクルマでした。

・2代目クラウン(1962~1967年)
初のモデルチェンジによって、より広く、長く、低い、ボディスタイルに変貌しました。整備の進む高速道路での走行に対応させるべく、高剛性のX型プラットフォームや、国産初のV型8気筒エンジンを採用しました。

・3代目クラウン(1967~1971年)
「ペリメーター・フレーム」を採用し、低床化を実現しました。静粛性や乗り心地を改善し、高速時代に適合。公用車でなく、高級自家用車を意識したクルマでした。

・4代目クラウン(1971~1974年)
車名がトヨペット クラウンからトヨタ クラウンに変更された最初のモデル。その個性的すぎるスタイルが影響したのか、それまでのクラウンの顧客層に受け入れられず、3年の短命で終了しました。

・5代目クラウン(1974~1979年)
4代目の反省を受け、重厚さと安定感を強調したコンサバスタイルが特徴。メカニズムは、先代を受け継いだものでした。

・6代目クラウン(1979~1983年)
豪華さに加えて、先進技術も充実させました。厳しい排出ガス規制をクリアしながら、クラウン初の直列6気筒ターボエンジン、ECT(電子制御AT)、前席パワーシートなどの技術も採用しました。

・7代目クラウン(1983~1987年)
当時のCM「いつかは、クラウン」のキャッチコピーは、多くの人の心を掴みました。4輪独立懸架サスや4輪ESC(横滑り防止)など、機能をさらに充実。さらに1985年のマイナーチェンジでは日本初のスーパーチャージャーモデルが追加されました。

・8代目クラウン(19 87~1991年)
バブル絶頂期、高級志向がもてはやされ、クラウンも贅沢装備と最新技術を採用し、他車が太刀打ちできない存在となりました。バブルの象徴のような、4.0L V型8気筒の大排気量エンジンも搭載されました。

・9代目クラウン(1991~1995年)
高級輸入車に負けない品質を確保していましたが、バブル崩壊とともに販売が低迷しました。

・10代目クラウン(1995~1999年)
ペリメーター・フレームから、モノコックボディに進化。先代より100kg以上軽くなり、重厚ながら、快活なクラウンへと変貌しました。

・11代目クラウン(1999~2003年)
若い世代にも目を向け、ターボを復活させたスポーツモデル「アスリート」が登場。一方で、新開発のマイルドハイブリッドも搭載し、話題となりました。

・12代目クラウン(2003~2008年)
過去のイメージから脱却するため「ゼロクラウン」とトヨタが自ら呼びました。直列6気筒からV型6気筒へ、プラットフォームは、Nプラットフォームへと刷新されました。

・13代目クラウン(2008~2012年)
本格的なハイブリッドや、安全技術プリクラッシュ・セーフティ・システムによって、環境性能や安全技術が進み、高級感だけでない、ワンランク上の新しいクラウンを印象づけました。

・14代目クラウン(2012~2018年)
デザインや内装、パワートレインなどすべてを刷新。環境性能や安全性能、走行性能を高次元でバランスさせ、生まれ変わったクラウンをアピールしました。2015年には、クラウン60周年を記念して、「青色」「若草色」のモデルを発売して、評判になりました。

”おじさんの車”?いやいや、クラウンはこんなに変わった!あなたの好みはどの世代?
観音、涙、クジラ…クラウンの愛称覚えていますか?

新型クラウンの優れた機能とは?

トヨタ  クラウン 2018

15代目となる新型クラウンの優れた機能を、5つピックアップして紹介します。

1、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」をベースにしたプラットフォーム
クルマを骨格から見直し、高剛性・低重心化を実現。優れた操縦安定性と走行性能は、先代を凌駕しています。

2、多彩なパワートレイン
高効率ダイナミックフォースエンジンをベースとした2.0Lターボエンジン、2.5Lハイブリッド、3.5Lハイブリッド、個性的で特徴ある3つのパワートレインを用意しています。

3、新世代トヨタセーフティセンスP
自転車と夜間の歩行者にも対応できる自動ブレーキを採用。また、車線維持支援機能の追加など、従来のセーフティセンスPをグレードアップし、安全機能をさらに充実させています。

4、ITS(インテリジェント・トラフィック・システム)コネクト
右折時に対向車や歩行者がいることを警告したり、赤信号の待ち時間を教えてくれたり、緊急車両の接近を教えてくれるなど、ITSとの連携技術を積極的に導入しています。

5、コネクテッド(つながる)機能
警告点灯時のコールセンターからのアドバイス、オイル量やバッテリ状態のスマフォからの確認、エアバッグ展開(事故)時に警察・消防署への通報など、最新のコネクテッド技術を採用しています。


自動車の黎明期から60年以上、さまざまな時代背景とともに進化してきたクラウンは、日本の自動車業界と自動車技術の歴史そのものです。新型クラウンでは、環境性能や安全性能などのハード面での最新機能と、最近のトレンドである「つながるクルマ」による情報通信技術を、巧みに融合させています。

ハードとソフト両面からのアプローチによって、より高いレベルの安全性や快適性を追求する姿勢は、まさにトヨタが目指す将来のクルマづくりを象徴しているといえるでしょう。

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文・わんわんエンジニア
某自動車メーカーで30年以上、エンジンの研究開発に携わってきた経験を持ち、古いエンジンはもちろん最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。EVや燃料電池が普及する一方で、ガソリンエンジンの熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きなクルマで、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ること。

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