よく聞く、”サルーン”ってどういう意味?

サルーンはフランス語起源の英語

サルーンは、「Saloon」とつづり、フランス語の「Salon」を起源にもつ英語です。このサルーンには5つの意味があります。

①ホテル、客船などの大広間、談話室
②大きな酒場、バー(米国での用法)
③パブの特別席(英国での用法)
④列車の特別客車、食堂車
⑤セダン型自動車(運転手席を仕切らない普通の箱型の車)
※研究社:ライトハウス英和辞典より

日本でも、④に近い意味で使われているのが、小田急ロマンスカーのサルーン席です。パーテーションガラスで仕切られた準個室は、ウッド製のテーブルを挟んで、乗客がくつろいだ時間を過ごせる空間となっています。

車のサルーンはセダンと同じ

車のサルーンは、セダンと同じ意味を持ちます。JIS(日本工業規格)では、サルーンはセダンとも呼ばれ、座席が2列合計4席以上、側面に2枚もしくは4枚のドアがあり、側面に4枚の窓がある箱型の乗用車とされています。

JISの分類によると、屋根が開放可能で格納できるものはコンバーチブル サルーン、箱型で前後の座席の間に仕切りがあることもあり、6枚以上窓があるものは、ブルマン サルーン(通称:リムジン)となっています。

日本では高級セダンのイメージ

アコードサルーン 1978

日本において、サルーンは、通常のセダンよりも高級でステータスのある車、という意味合いで使用されることが多いようです。

ホンダが1978年に発売した「アコード サルーン」は、先に発売されていたハッチバックと差別化を図るため、アコード サルーンと呼ばれました。

外観は、大型フロントグリルを採用した”落ち着きがある車”としてデザイン。内装には重厚感があるインストルメントパネルを採用、迫力あるステレオ音楽が楽しめるカーステレオ、好みの温度に設定しておけば気候条件の変化に応じて自動的に温度と風量を調整してくれるオートエアコンを装備するなど、当時の最高級機能車でした。

また日産は、1994年にクルー サルーンを発売。クルーは、後部左側のドアが右側よりも大きいなど、タクシー用として設計された車で、パトカー、教習車としても使われていました。クルーをグレードアップして一般用に発売されたモデルが、クルー サルーンです。価格帯は、高級車よりもかなり安く、業務用車と同じ頑丈さを備え、内装などで居住性がアップした車でした。

トヨタは、グレード名にサルーンを使っています。なかでもクラウンは1971年発売の4代目から14代目(2018年販売終了)まで、歴代サルーンというグレードが用意されてきました。

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