高速道路を走行中、「ゴツン、ゴツン」と振動するのはなぜ?

継ぎ目

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高速道路を走っていると、「ゴツン、ゴツン」と車内に振動が伝わることがあります。頻繁に続くと鬱陶しく感じてしまうことも…。この振動の原因は何なのでしょうか。
Chapter
振動の原因はどこにある?
継ぎ目の役割とは?
継ぎ目走行時における注意点

振動の原因はどこにある?

高速道路を走行中、車内で「ゴツン、ゴツン」とそれなりの強さで振動を感じたことはありませんか?この振動の原因は、継ぎ目、別名"ジョイント"と呼ばれるものにあります。

継ぎ目とは、高速道路を設置するうえで必要不可欠な設備です。高速道路は、河川の上に限らず、橋梁(橋のこと)をいくつも接続させることで数キロから数百キロもの長い道路を作り出しています。継ぎ目は、これらの橋梁を繋ぎ合わせた箇所に設置されます。ただし、この継ぎ目の本来の目的は繋ぎ合わせることではなく、繋ぎ合わせることで期待される効果にあります。

継ぎ目の役割とは?

継ぎ目の役割は、路面の材質変化に対応することです。一般的に高速道路や一般道路は鉄やコンクリートで作られますが、それらの材質は気温の変化が原因で伸縮します。つまり、橋梁を構成する桁は気温状況によってその長さが変化してしまうのです。気温変化が生じて桁が変形しても対応できるように継手を使って継ぎ目を作り出しています。

また雨天時には、橋梁繋ぎ目部分から橋梁下部分に水が浸入しないようにする役割もあります。

このように、継ぎ目は高速道路で重要な役割をはたしています。しかし、便利である一方で、継ぎ目が段差となり、その上を走行するときは振動を感じ、それが頻繁に続くと快適性の損失にもつながります。

継ぎ目走行時における注意点

時速100km近くで高速道路を走行している車は、時速40-60kmで走行する一般道で感じるギャップ時の入力よりも、大きい入力が発生します。注意が必要です。

また、継ぎ目は雨が降ると滑りやすく、スリップ事故が起こりやすい箇所でもあります。雨天時は特に気をつけましょう。

高速道路上の法定速度は一般道よりも高く、ちょっとした油断が大事故につながることもあります。今回紹介した継ぎ目はもちろん、補修痕などもあり、路面状況がつねに安定しているとは限りません。前方に意識を向けて、路面状況を確認しながらの運転を心がけましょうね。

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