東大受験より難しい!? 世界一過酷なタクシー試験って?

ロンドンタクシー

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世界各地で活躍し、海外旅行では多くの人がお世話になるタクシー。そんなタクシードライバーの頂点に立つのが、ロンドンのブラックキャブです。どうしてブラックキャブが世界の頂点なのでしょう?その理由は、運転手になるための試験にありました。
Chapter
世界一のロンドンタクシー
世界一難しいタクシー試験
覚えるべき通りは2万5,000本!
タクシー試験に専門予備校!?
社会的ステータスの高い、ロンドンのタクシー運転手

世界一のロンドンタクシー

ホテルズ・ドットコムによる「世界のタクシー利用者評価ランキング」で、何度もトップに輝いている地域が、イギリスのロンドンです。

「Black Cab」や「Black Taxi」といった愛称で呼ばれるロンドンタクシーは、安全性や地理的知識、清潔さなど、総合以外の各カテゴリーでもトップを獲得しています。

その理由は、超難関の採用試験にありました。

世界一難しいタクシー試験

ロンドンタクシーのドライバーになるには、「Knowledge of London(ロンドンに関する試験)」と呼ばれる試験をパスしなければなりません。

試験は、面接、口頭試問、筆記試験、実技試験があります。なかでも特に難しい試験が、ロンドンのA地点からB地点までの最短ルートを地図無しで答えるというもの。その際に使う道路の名前、交差点、信号の場所なども答えなければなりません。最新情報の現在通行止めや工事中になっている場所も知っておく必要があります。

この試験は、7段階に分かれており、段階ごとに難しさもランクアップするそうです。

制度上、一定期間であれば何度も受験できても、すべての試験をパスするには平均3年かかり、約7割が挫折してしまうという超難関試験なのです。

覚えるべき通りは2万5,000本!

テストの第1段階では、ブルー・ブックと呼ばれる教本に書かれた主要な320ルートを最初に覚えます。この時点でも、とても大変そうですが、その後は、約2万5,000本の通りと難しく入り組んだ地図、多くのランドマークを覚えておかなければなりません。例えば、交番、公園、クラブ、劇場、病院、駅、大使館、協会、墓地、レジャーセンター、歴史的建造物、裁判所などなど。

そういった要件をクリアして、前述のA地点からB地点へという試験をパスすることが出来るのです。カーナビいらずなロンドンタクシーは、このようにして誕生しているのですね。

タクシー試験に専門予備校!?

とても過酷な試験なので、受験のための学校も市内に4つ存在しています。そこに通う生徒は、ナリッジボーイまたはナリッジガールと呼ばれています。

毎日6時間ほど勉強し、時には地図を片手にスクーターに乗ってロンドン街中を調査しています。

社会的ステータスの高い、ロンドンのタクシー運転手

過酷な試験をパスしたタクシー運転手は、高い社会的ステータスを得ています。そしてまた、世界一優良なタクシー運転手に憧れて、ナリッジボーイ・ナリッジガールとなる人が誕生しているのです。

ロンドンに観光した際は、世界一難しいタクシー試験に受かった運転手にぜひとも案内してもらいたいですね。

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