クルマのレスポンスを左右する重要な部品「フライホイール」の原理と役目

フライホイールの最適化について

フライホイール

フライホイールは、クルマの目標とする車両性能に応じて、最適に設計する必要があります。

フライホイールが重い場合、エンジン回転を安定させるという本来の効果が発揮されます。しかし、重い円盤をエンジンで連れ回すことになりますので、レスポンスは悪くなります。慣性重量が大きいぶん、加速しづらく、かつ減速もしづらくなります。

一方でフライホイールを軽くすると、エンジン回転のレスポンスは良くなりますが、トルク変動を抑えるという本来の効果が小さくなり、アイドリング時や低速時に回転が不安定になります。

レースに使うようなスポーツ車では、レスポンスを重視して、できる限り軽量化を狙ったフライホイールを採用します。バランスを取りながら円盤に穴をあけたり、さらなる軽量化のために、材質にクロームモリブデン鋼鉄やアルミ合金を使った軽量フライホイールが採用されています。

なお、トルコン付きAT車では、トルコン自体が大きな慣性重量になり、トルク変動を吸収するため、フライホイールは必要ありません。


フライホイールは、アイドリング時や低速時にエンジン回転の安定性を維持しつつ、車両のレスポンス、加速性能を損なわないように、必要最小限の大きさ、重さになるように設計することがポイントです。

エンジン技術が日々進化するなかで、昔からずっと変わらない目立たない存在ですが、重要な役目を担っている貴重な部品なのです。

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