1代限りで販売終了となったマツダの名車5選

マツダ ユーノス500

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高い評価を得ながらも1代限りで生産終了となったモデルの多いメーカー、マツダ。今回は、多くのファンの心に残る、名車と呼べるであろう1代限りで生産終了となったマツダ車を紹介します。
Chapter
ツーリングカーレースに投入された「ランティス」
最後のロータリーエンジン搭載車「RX-8」
5ナンバーの美しいセダン「ユーノス 500」
日本よりも欧州で人気の5ドアハッチバックサルーン「アンフィニ MS-6」
ラリーで活躍した「ファミリア アスティナ」

ツーリングカーレースに投入された「ランティス」

「ランティス」は、1993年に登場したファミリア アスティナの後継車です。海外では、323Fおよび323 Astinaという名称で販売されていました。

搭載されたエンジンは、最高出力170PS/7,000rpm、最大トルク18.3kg-m/5,500rpmを発揮する2.0L V型6気筒DOHCエンジンと、最高出力135PS/7,000rpm、最大トルク16.0kg-m/4,500rpmの1.8L 直列4気筒エンジンの2種類。ボディは4ドアセダンと5ドアハッチバック(4ドアクーペ)のラインナップです。

欧州市場を意識した5ドアハッチバックは、美しいスタイリングと2.0L V6エンジンで注目を集めましたが、マツダの経営不振や、独特のパッケージが仇となり、1代限りで生産終了となってしまいました。

最後のロータリーエンジン搭載車「RX-8」

マツダ社が世界に誇るロータリーエンジンを搭載した4ドアクーペが「RX-8」です。2003年に発売された、最後のロータリーエンジン搭載車になります。

車体サイズは、全長4,470mm×全幅1,770mm×全高1,340mm。エンジンは、13B-MSP型 654ccロータリーエンジンを2つ搭載、最高出力215PS/7,450rpmに最大トルク22.00kgm/5,500rpmのスペックです。

アメリカ合衆国での販売にあたって4ドアが必要であり、なおかつ軽量性も実現するために観音開きタイプの4ドアとなっています。

いくつかのマイナーチェンジを経て、2012年に製造終了となりました。

5ナンバーの美しいセダン「ユーノス 500」

「ユーノス 500」は、1992年から1999年まで、ユーノスチャンネルから販売されたセダンモデルです。

車体サイズは、全長4,545mm×全幅1,695mm×全高1,350mmの5ナンバー。エンジンは当初1.8Lと2.0Lで、いずれもV型6気筒でした。

そのスタイリングは、高い評価を獲得。マイナーチェンジでスポーツ色の強いグレードが発売されるなど、見た目にも性能にもこだわったマツダがほこる名車です。日本国内では1996年に販売を終了、そしてその3年後の1999年に海外での販売も終了しています。

日本よりも欧州で人気の5ドアハッチバックサルーン「アンフィニ MS-6」

「アンフィニ MS-6」は、1991年から1994年の間に発売された5ドアハッチバックサルーンです。日本国内での販売は、アンフィニチャンネルが行いました。

フロントエンジン・フロントドライブのFF車として販売を開始。エンジンは、当時のマツダの主力だった1.8Lと2.0LのV型6気筒。マイナーチェンジで、直列4気筒の2.0Lエンジンのフルタイム4WDモデルと、2.0Lディーゼルモデルが追加されます。

日本国内での評判よりもヨーロッパでの評判が高かった車両ですが、1994年に販売終了となりました。

ラリーで活躍した「ファミリア アスティナ」

「ファミリア アスティナ」は、国外では323Fの名前で販売された5ドアハッチバック(当時マツダでは4ドアクーペと呼んでいた)です。

7代目になったファミリアの派生モデルで、実用的な5ドアハッチバックスタイルにリトラクタブルヘッドライトを装備したスポーティな外観が特徴でした。

搭載エンジンは、1.5Lの直列4気筒SOHCと1.5L、1.6Lの直列4気筒DOHCの3種類。

欧州では好評と言われていましたが、国内では目立った人気を博せず、アスティナの後継モデルとして、1994年にランティスがデビューしました。

1990年代から、日本国内よりもヨーロッパで評判が高いと言われてきたマツダには、当時、日本国内市場では、定着しなかった5ドアハッチバックや、ディーゼルエンジンを積んだセダンなど、ヨーロッパのトレンドをそのまま持ち込んだようなモデルが多くラインナップされていました。

名車という言葉には、何代にも渡って販売が続けられたことも条件のひとつと考えがちですが、マツダの歴史を見ると、1代でも多くの自動車ファンの心に残る名車があるのだと気付かされます。そのような車を販売してきたマツダだからこそ、現在の快進撃があるのかもしれませんね。

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