日産 GT-Rが、エンジンの手組みにこだわるワケ

手組みにするメリットは?

日産 GT-R

エンジンは、数百の部品から成り立っていますが、その部品ひとつひとつには、製造段階において微小なばらつきが発生しています。その微小な誤差のあるまま積み上げていくと、組み付け後の全体のばらつきが大きくなってしまいます。エンジンも工業製品ですので、こういったばらつきは避けられません。そのため通常は、許容できる範囲内におさまるよう部品を管理し、品質を確保しています。

手組みの場合は、パーツのばらつきをさらに少ないものとし、さらに計測しながら部品を組み付けるので、組み付け後の製品のばらつきを最小化することができます。これによって、信頼性の高い、安定した性能を達成でき、エンジンひとつひとつの性能のばらつきも抑えることができるようになります。

また、『匠』の経験に裏付けられた感覚的なセッティングが、クルマの微妙な加速性能やドライブフィーリングに効いてくることもわかっています。

日産 GT-R 2017

GT-R用のエンジンの手組みは、昨今のラインの自動化が進むなかにおいて、「ものづくり」を意識した象徴的な取り組みといえるでしょう。

すべてのクルマのエンジンに必要なものではないかも知れませんが、ユーザの要求に真摯に向き合う自動車メーカーとしての姿勢や、日産のGT-Rというクルマに対する、熱い思いの一端がうかがえます。

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