今では7、8速ATが当たり前!? ATの多段化が進む理由

多段化が進む理由は?

レクサス LC 500 2018

ATの多段化が進む理由の1つは、ギアの枚数が多くなることで、それぞれのギアの受け持つ車速の領域が狭くなります。そうなると、加速する時にエンジン回転を上げる必要がなくなり、また変速ショックも小さくなり、滑らかな走行と静粛性を得ることができることにあります。

また燃費の向上が大きいことも、多段化の理由です。つねに低い回転数を保って巡行しているほうが、燃費は安定します。特にトップギアは燃費用ギアと割り切れば、低いエンジン回転数で高速巡行ができますので、多段化は燃費向上が可能になるのです。

またエンジン回転数を燃費の良い範囲に留めるためには、ギアが多いほうがやり易くなります。このことも多段化することで燃費を向上させる理由になります。

さらに、ATの耐久性・信頼性の向上という技術進歩によるところが大きいのも理由です。ちなみに、大入力・大馬力に耐えられるタフさも魅力で、最近では路線バスでもトルコン式のATが使われています。

なぜ、小排気量車に多段ATが使われないのか?

CVT

ATの多段化は小排気量車にこそメリットがありそうですが、なぜ普及しないのでしょうか?

理由は、重量が増してしまうことと、機械的に複雑になり、車両販売が高価になることです。高級車であれば生産に関するコスト分を、販売価格に転嫁することも可能ですが、ライバルの多い小型車(大衆車)では難しいと言わざるをえません。

そのため多段ATの代わりに、日本ではCVT(無段変速機)、世界的にはフォルクスワーゲン等が搭載するDCTなど、小型軽量なトランスミッションを採用する例が増えています。

燃費が良く、さらに加速レスポンス、振動を小さくするために、ATの多段化は欠かせないということですが、今後は何速まで増えるのか気になりますね。

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