輸入車No.1の座を奪い合うMINIとゴルフ、それぞれの魅力とは
ここ数年、右肩上がりに販売台数を伸ばしている輸入車。その中で、目立って好調なのが「MINI」と「ゴルフ」です。ここ数年、ライバルとして常に輸入車新車登録台数トップの座を巡ってしのぎを削ってきた2台。今回は、この2モデルにスポットを当てます。
文・山崎友貴
ここ数年、右肩上がりに販売台数を伸ばしている輸入車。その中で、目立って好調なのが「MINI」と「ゴルフ」です。ここ数年、ライバルとして常に輸入車新車登録台数トップの座を巡ってしのぎを削ってきた2台。今回は、この2モデルにスポットを当てます。
文・山崎友貴
2017年1月に日本自動車組合(JAIA)が、2016年度の輸入車新車登録台数を発表した時、自動車業界はざわつきました。
それは、絶対王者だったゴルフが2位に陥落し、トップの座にMINIがおさまったからです。ゴルフが2万2,372台だったのに対して、MINIは2万4,917台。2017年度にはMINIが2万5,566台、ゴルフが2万2,968台という結果になりました。
もともとMINIは日本で第一世代が発売して以来好調をキープ。2006年度の販売データを見ても、ゴルフ、BMW3シリーズに次いで3位の販売台数を誇っていました。
MINIがデビューしたのは2001年。ご存じの通り、先代のクラシック“Mini”は高効率なミニカーでした。これを製造販売する英国のローバー社を、BMWが傘下に入れた頃から、現代の生活に見合った新型の開発が始まりました。当時のBMWはラインナップにコンパクトカーを持っておらず、すでに確固たるブランド力を持った「ミニ」の名前に頼ったのは自明の理と言えます。
BMWがローバーを手放した後、開発は完全にドイツ主導で進められ、その結果希代の名車が誕生しました。当初のMINIのラインナップを見ると、ゴルフを意識していることがよく分かります。ベーシックグレードの「One」、スポーツバージョンの「クーパー」、そしてスーパースポーツの「クーパーS」。ゴルフがGTiやRをラインナップしているのと、実によく似ています。
クラシックMiniの雰囲気をうまく残した、デザインヘリテージという手法はMINIのアドバンテージです。誰がどの世代を見ても「ミニ」と分かるのは、このクルマの最大の武器と言えるでしょう。乗っても「ミニ」のアイコンであるセンターメーターがすぐに目に入り、所有していることの歓びを増幅してくれます(第3世代では廃止)。
第一世代においてMINIが、ゴルフに勝てない部分があるとしたら、それは3ドアハッチバックというボディ形状でした。やはり5ドアは使い勝手の上でアドバンテージが大きく、市場ではMINIの後部座席への乗り込みづらさゆえに購入をためらう人がいたのも事実です。
ですが、それも第2世代で一気に解消。クラブマン、カントリーマン、クロスオーバーなどの5ドアハッチバック仕様を追加。さらに第3世代では5ドアを加えて、盤石の体制を作っているのです。この選択肢の幅こそが、MINIの最大の魅力なのではないでしょうか。
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