誕生から約40年。愛らしいデザインと高い実用性で人気のフィアット パンダを振り返る

より実用度を高めた2代目以降

フィアット パンダ 2代目

2003年に登場した2代目パンダは、大きく様変わりしました。コンパクトカーというコンセプトは変わりませんが、小型ハッチバックというよりは、フランスの小型貨物車ライクなエクステリアに変貌。特に1997年に登場して好評を博していた、ルノー・カングーを意識したデザインになったのです。

それでいて、今のクロスオーバーを彷彿させる意匠は、イタリアの名門カロッツェリア・ベルトーネの手によるものです。なぜ初代とここまで違う雰囲気になったかというと、当初はこのモデルは別の車種として発売する予定だったのだとか。しかし、商標の問題が発生して、結局パンダとして発売されたというのが、大変身の理由です。

エンジンは1.2ℓ直4で、シャシー同様にランチア・イプシロン、フィアット・500と共用。2007年には100PSを発生する1.4ℓ直4エンジンが「100HP」というグレードに搭載されています。4×4も継続して販売されましたが、このモデルからはビスカスカップリングをセンターデフに用いたフルタイム4WDになっています。

フィアット パンダ 2011

そして2011年には3代目が登場。このモデルはキープコンセプトデザインで、またシャシーも先代同様に500やクライスラー(ランチア)・イプシロンと共用していましたが、サイズは拡大。室内のユーティリティを向上させています。

日本に導入されたモデルには900ccの2気筒ターボエンジンが搭載されており、これも500と共用のユニットです。

日本では、2014年から発売されている4×4は、電子制御式のフルタイム4WDとなり、センターデフロックが追加されて悪路走破性を大幅に向上させています。ただし、日本ではカタログモデルではなく限定車として売られており、また6速MT車しか導入されていません。

フィアット パンダ 4×4 2017

現行型の魅力は実用性もさることながら、ドライブフィールにあると言ってもいいでしょう。ツインエアと名付けられた2気筒ターボのエンジンは、とにかくドライブプレジャーに溢れています。

アクセルをゆっくり開ければ、まるで単気筒エンジンのようにパタパタとのどかに走り、踏み込めばターボが過給してバイクのようにダッシュします。どことなく暢気が感じがするパンダに、まさにぴったりのエンジンです。

500も同じエンジンを搭載していますが、貨客両用車らしく低速トルクはパンダの方が上。扱いにくい印象があるツインエアエンジンですが、慣れてくるとドライブプレジャーを感じさせてくれます。

ここ数年、小型SUVがブームとなっていますが、ありきたりの車には乗りたくない…という人には、まさにうってつけなのではないでしょうか。

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