トヨタのTNGA導入による効果とは

TNGAとは

トヨタ C-HR TNGAシャーシ

TNGAとは『トヨタ ニュー グローバル アーキテクチャー(Toyota New Global Architecture)』の略称で、トヨタが新プラットフォームを基幹として、商品力の向上と、原価低減を同時に達成するための車両作りシステム「もっといいクルマづくり」を目指した設計思想のことです。

TNGAではおもに、下記の項目に取り組むことにより、「もっといいクルマづくり」の達成を目標にしています。

商品力の向上

車種をその使用目的や方向性別に「ゾーン」と呼ばれる4つのジャンルに分け、各ジャンルに見合った商品ラインナップを確定し、搭載するユニットや採用するプラットフォームを選定します。

TNGAにおける基本プラットフォームは、「乗り降りや運転のしやすさ」を最優先課題とし、低重心化・各部品の低配置化などを追求したうえで、走りの質感、快適性、使い勝手、所有感、安心・安全の5つの分野で、高い満足が得られることを目標に開発されています。

パワートレインユニットについても、低重心・高性能なユニットを開発し、順次搭載していくようです。

グルーピング開発による部品の開発効率化

グルーピング開発とは、中長期の商品ラインナップを確定し(たとえば数年後から10年程度先の車種を選定)、搭載するユニットや配置を設計思想として定め、複数の車種を同時に開発していく手法です。

これにより複数の車種の部品やユニットを共有化できるため、販売する地域や期間をまたいで“大量まとめ発注”を行うことで、開発の効率化を行うことができます。TNGAでは20〜30%の開発効率向上を目指し、その結果得られたリソースをさらに「もっといいクルマづくり」に投入していく、ということを目指しています。

ものづくり改革

仕入先・調達・生産技術・開発の各部門が一体となって活動し、生産、組み立てにおいて、より効率的な稼動を目指します。

TNGAでは、これまでのトヨタ専用規格に準じた部品開発ではなく、トヨタの定める品質を満たせば、他メーカーが採用する部品でも納入可能とする基準を新たに設け、開発費や部品点数や工期を極限まで削り、あらゆる工程でのコスト削減を可能とします。

要約すると、TNGAとは、「いいクルマづくりを目指すために、クルマを骨格から変えていきます。その際、部品の低配置化、低重心化による基本運動性能の向上と、カッコいいデザインによって、顧客の感性に訴えるクルマを作ります。さらに、開発・生産に関わるあらゆる要素を見直して、コスト削減を同時に達成します」という取り組みのことをいいます。

次ページTNGA導入によってクルマはどう変わったか?

関連キーワード

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事

     
アヘッド Car & Motorcycle Magagine ahead archives