中国の2億円のSUV!? 防弾仕様もあるらしいKarlmann Kingって?

Karlmann King

※この記事には広告が含まれます

2017年11月に開催されたドバイ国際モーターショーでお披露目され、その後世界を騒然とさせた1台のSUV。それが、形も値段も超弩級の「Karlmann King(カールマン・キング)」です。中国発のこの車、その気になる正体とは?

文・山崎友貴
Chapter
軍用?いえいえ民生用です
中東や中国の富裕層を意識したモデルか

軍用?いえいえ民生用です

アメリカ軍のステルス戦闘機「F117ナイトホーク」を彷彿させる、そのSUVの名前は「Karlmann King(カールマン・キング)」。中国の阿爾特自動車技術株式会社(iAT)が製造した車です。

iATは自動車の商品企画や部品開発などを行う中国の企業で、よくショーカーなどを製造することから、このSUVも客寄せのためのハリボテなのかと思いました。しかし、実際は市販をするための、立派な「商品」。今年から2.2億円という驚くのプライスで、12台限定で販売される予定なのです。
とにかく気になるのは、そのエクステリア。映画『ダークナイト』のバットモービル、はたまたステルス戦闘機を思わせる外観は、カーボンファイバーとスチールのパネルで成り立っているんだとか。残念ながらステルス性能はないのでレーダーに捉えられてしまいますが、防弾仕様にすることができるようです。

写真ではサイズ感が分かりづらいかもしれませんが、サイズは全長5,990mm×全幅2,480mm×全高2,480mm。ベース車両は、フォードのフルサイズ・ピックアップトラックトラック「F-550」を使用しています。

車両重量は4.5tにもなり、防弾仕様にすれば、さらに6tに達するという横綱級のSUVです。エンジンは400psを発生するフォード製の6.8ℓV10ユニットを搭載していますが、あまりに重いため、最高速度は140km/h程度というのはご愛敬。

中東や中国の富裕層を意識したモデルか

なんとなくパロディの匂いもするカールマン・キングですが、iATのスタッフが1,800名がかりで造っている本気のモデルです。

公開されている写真を見る限りでは、細部の造りも非常に丁寧で、パネルの合わせの精度などはさすが2億円オーバーの車です。乗車人数など仕様はニーズによってカスタマイズできるようです。
ドバイのショーで発表されたインテリアは中東を意識したもので、日本人には少々馴染みにくい感じ。富裕層向けのモデルなので、中はなんでもありの状態です。

HiFiのオーディオシステムに4Kテレビ、スマホを使ったプロジェクター。オプションで衛星テレビに衛星電話、冷蔵庫、電子レンジ、個人用貴重品ボックス、アンビエントライト、etc。しっかり走るSUVというよりは、もはや見せびらかすための金持ち車です。まあ、インテリアはシックにもできるでしょうから、お好み次第。
防弾仕様や金持ちインテリアをやめて、もっとバットマンモービルのような方向性にすれば、欧州などでもウケるかもしれません。自動車メーカーには決して造れない車ですので、これは十分ありだと思います。

ちなみに、中東は富裕層の誘拐が多発しているため、防弾仕様が設定されていますが、このオプションを選択すればさらに3億円ほどアップします。

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細