500万円!?『トラック野郎』風のデコトラにするにはいくら?【取材あり】

デコトラ

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1970年代、ちょっとした社会現象となったのが、大型トラックに過剰ともいえる装飾をちりばめた『デコトラ』です。現在その数は減ってきたと言われていますが、ときおり目にすることがあります。今でもデコトラを購入することは可能なのでしょうか?またその価格は?
Chapter
ノスタルジーを感じさせるデコトラ
デコトラはどこで購入できるの?
トラックをデコトラに仕上げるにはいくら必要?
デコトラの個人売買をチェックしてみると…

ノスタルジーを感じさせるデコトラ

デコトラのルーツは、高度成長期のオート三輪といわれています。そのころは実用性アップを兼ねたものだったのですが、1970年代になると装飾をメインとした改造に変化し、全国的な広がりをみせます。

そのブームは、東映が手掛けた映画『トラック野郎』シリーズで火が付き、社会現象までなりました。故菅原文太さん演じる主人公・星桃次郎は義理人情に厚い男として描かれており、実際彼に憧れて運輸業界に入った方も当時多かったといわれています。

しかし80年代に入ると、警察による改造車両の取り締まりが強化、さらに1990年以降は多くの企業が装飾されたトラックの出入りを禁止するなど、そのブームは静かに終息していったとされています。しかし、文化としてのデコトラは、まだまだ生き続けているのも事実なのです。

では、こうしたデコトラに関心を持った場合、どこで購入すれば良いのでしょうか。大手中古車サイトなどをチェックしてもデコトラやそうした架装をしたトラックを見つけることはできません。

そこでCarMe[カーミー]編集部は、群馬県のトラック用品製造販売「トラックアート歌麿」に電話取材を行いました。

デコトラはどこで購入できるの?

CarMe[カーミー]編集部(以下、):御社では、いわゆるデコトラのコンプリートカーの販売は行っているのでしょうか?

歌麿さん(以下、):うちではデコトラ本体の販売はしていないですね。

:ではデコトラのオーナーになりたい、という場合、どういった方法がありますか?

:うーん、やはり個人売買が多いと思いますね。ご自身で作るなら、トラック本体をまず購入して、パーツを揃えて、理想のスタイルにカスタムをしていく、というかたちになると思います。

では、トラックをデコトラに仕上げるにはいくら必要なのでしょうか?

トラックをデコトラに仕上げるにはいくら必要?

カ:デコトラのカスタムには、平均どれくらいの金額が必要なのでしょうか?

歌:
ピンキリですが、仕上げていくと、トラック本体プラス500万円くらいが目安かもしれませんね。加えていえば、現在こうしたデコトラは、現場で使うというよりは、イベント用が増えているんです。

カ:
つまりは、イベントで「魅せる」為のカスタムという事ですか。

歌:
そういったケースが多いですね。もちろん、車検に対応させることも可能です。

カ:
なるほど、勉強になりました。ありがとうございました!

デコトラの個人売買をチェックしてみると…

歌麿さんの言うとおりなら、オークションサイトやフリーマーケットサイトで、デコトラの売買が行われているハズ…とチェックしてみると、ありました。

三菱キャンターをカスタマイズしたデコトラが、150万円。軽トラ仕様は、おおよそ50万円が相場のようです。(2018年4月20日時点)

中古でデコトラを購入するのはリーズナブルではありますが、そもそも自分の世界観を表現するのがデコトラの魅力。ですから中古で購入したとしても、自分でまたパーツや架装、ペイントなどを追加で行うことなるかもしれません。

そう考えると、ベース車両を購入し、少しずつ自分の理想のデコトラを作っていくことが、オーナーにとっての楽しみでもありそうですね。

なんとも奥が深そうなデコトラの世界。少し覗いてみたくなりませんか?

トラックアート歌麿 群馬店(HPはこちら
中古・B級パーツ買取・販売

住所:〒379-2213 群馬県伊勢崎市五目牛町290-2 群馬店
TEL:0270-61-3456
FAX:0270-61-2080
営業時間:AM10:00~PM7:00
駐車場:大型トレーラー40台
※天気の良い日は、トラック野郎に登場した「ジョナサン号」のレプリカも展示されるようですよ。
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