各メーカーのフロントグリルの特徴は?

BMW:キドニーグリル

キドニーグリル

フロントグリルといえば、BMWの「キドニーグリル」が有名でしょう。

BMWはキドニーグリルを、セダンやSUV、クーペはもちろん、ル・マン24時間耐久レースに出場したレーシングマシンに至るまで、一貫して使い続けています。その効果は、クルマ好きならBMWは一目でそれとわかるほど。それほどユーザーにも、キドニーグリルのイメージは定着しています。

このキドニーグリルを最初に使用したモデルは、1933年にデビューした303。それから現在にいたるまで、縦横比や大きさを変えながら使用されてきました。

最新のキドニーグリルの意匠は、X2に採用されたフレーム外側が凸形状になったものです。2018年3月に公開された、コンセプトM8グランクーペも同様のグリル意匠をまとっており、今後のBMWグリルの方向性を表しています。

ちなみに、本来グリルを必要としない電気自動車、i8とi3にもキドニーグリルが使用されていますが、通気のための穴はありません。

アウディ:シングルフレームグリル

アウディ Q5 2016

フォーシルバーリングスと呼ばれる4つの輪を組み合わせたエンブレムは、かつてのアウトウニオン(自動車連合)のエンブレムのデザインを加工したもので、アウトウニオン設立に参加した4社の団結を象徴しています。

グリル形状は、2000年代前半は上下二段のダブルでしたが、その後2005年頃から、現在の「シングルフレームグリル」へと変化し、そこから現在まで、アウディのアイデンティティとなっています。

エントリーグレードのA1から始まり、A4、A6、A8などの高級セダン、Q5やQ7などのSUV、そしてR8といったスポーツカーまで、面積や形状は車種ごとにアレンジをしながら、共通の形状を採用しています。

アロファロメオ:盾形グリル

アルファロメオ ジュリア

逆三角形の盾形をしたグリルでおなじみのアロファロメオ。グリル上部にあるエンブレムは、ミラノ市の市章である白地に赤の十字架と、かつてミラノを支配したヴィスコンティ家の紋章である、サラセン人を呑み込む大蛇ビッシオーネを組み合わせたものです。

このグリル形状は、なんと1937年の8C 2900に装着されていました。このころはまだ、はっきりとした盾形ではありませんが、下部が鋭角になったデザインです。その後、逆三角形の大きさや、角度など、少しずつ形状を変えながら、同様のコンセプトのグリルを採用してきました。

このグリルデザインは、最新のジュリアからミドシップスポーツカーの4C、コンパクトカーのミトまで、装着されています。ボディサイズや形状を問わず、同様のグリルが採用されているので、街で見かければすぐにアロファロメオと認識することができ、ブランドの浸透におおいに役立っています。

ボルボ:アイアンマーク

ボルボ XC60 T6 2018

スウェーデンの自動車メーカーであるボルボは、1926年に誕生。“ボルボ設計の基本は常に安全でなければならない”という理念をもとに、世界一安全なファミリーカーと評価されてきました。

丸と矢印を組み合わせたロゴは「アイアンマーク」と呼ばれており、スウェーデンでは製鉄を表すマークとしても古くから知られています。そのマークをセンターに、グリルの対角線をつなぐように配置されたアタッチメントバーが、ボルボ車のアイデンティティです。

この意匠を最初に使ったのは、1927年に初めて量産されたOV4(ヤコブ)で、当初のアタッチメントバーはアイアンマークをグリルセンターに配置するために用いられたものでした。

その後、アタッチメントバーが無い時代を経て、現在は乗用車からトラックまで、同様のデザインがフロントに使用されています。

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