8万キロ、価格50万円!コスパ最強の非日常を味わうートヨタ MR-Sの中古車を選択

トヨタ MR-S (ライター山里撮影)

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私はずっと2シーターの車に憧れを抱いていました。そこには、利便性を排除し、走りに特化された車へのロマンがあります。そんな2シータースポーツカーの中で、私が最初に選んだのは、トヨタが打倒マツダ ロードスターを目指して開発したこのMR-Sです。

文・山里真元|日本スーパーカー協会 事務局 ライティングGT代表ライター

山里 真元|やまざと まさゆき

日本スーパーカー協会 事務局 ライティングGT代表ライター。国内最大手IT社員→ITコンサルティング会社創業を経て、2010年より趣味の車好きが高じて主にスーパーカーやクラシックカーなどのニッチな車の売買相談を開始。インポーター各社とのパイプも太く、国内外新型クラシック問わず幅広く相談を受けている。趣味のツーリングでは、地域密着型のスーパーカークラブを運営し、日本スーパーカー協会事務局長としても活動中。

山里 真元
Chapter
MR-Sとは?
非力な車、だから面白い!
FRでは味わえない、ミッドシップ(MR)の魅力
非日常を手軽に体験できるコスパ

MR-Sとは?

MR-Sの先代モデルはMR2。トヨタが1984年~1999年に製造販売していた、日本車初の市販ミッドシップ車です。

MR2の当初のコンセプトは「ライトウェイトスポーツ」でした。しかし、2代目モデルからパワースペック競争に影響を受け、本来のコンセプトを見失ってしまったのです。そして、1999年に後継モデルとして発売されたMR-Sで、再び当初のコンセプト「ライトウェイトスポーツ」を掲げました。

ところが、MR-Sが発売された当初、世間の反応はいまいちでした。なぜならカタログ値だけを見ると先代のMR2よりも非力になっていたからです。その結果、街でもあまり見かけないマイナー車種となってしまいました。

では、なぜ私がその非力なMR-Sに魅了されたのでしょう?

非力な車、だから面白い!

まずはこの車のエンジンを見てみると、

エンジン 1ZZ-FE型 1.8L 直列4気筒
最高出力 140PS/6,400rpm

この数値だけを見ると、ただただ馬力の無い車だと思われてしまうかもしれません。しかし、この車の最大の特徴は970kg(前期モデル)という1tを切る車重にあります。

トヨタはこの車に敢えて非力なエンジンを載せたのです。もし、この車に200馬力近く出るエンジンが載ったとします。すると車の挙動はピーキーになり、ミッドシップ故にとても扱いにくい車になっていたでしょう。

140馬力という数字はこの車の軽い車体に良くマッチしています。一般道でもエンジンの力をフルに使い切ることができるのです。大排気量の車ではなかなか味わえない「エンジンを使い切れる楽しさ」はまさにライトウェイトスポーツカーの醍醐味です。

FRでは味わえない、ミッドシップ(MR)の魅力

スポーツカーと言えばFR!そう考える方は大勢いると思います。しかし、コーナリングで言うならばミッドシップはFRを凌駕する可能性を秘めています。

MRの特徴は、当たり前ですがフロントにエンジンが無いこと、そして、そこから得られる高い回頭性にあります。しかし、ただ単純にどう乗っても速いわけではありません。コーナーの手前でブレーキングによりフロントに荷重をかけなければ上手く曲がることができません。(もちろん、日常で運転するだけなら、そんな事を考える必要はありません。)

ミッドシップはまさに、「人馬一体」のテクニックを必要とします。個人的な考えでは、MRはドライビングテクニックを学ぶのに最も適した形式と言えます。

非日常を手軽に体験できるコスパ

購入当時、MR-Sは走行距離8万kmでしたが、本体価格は50万円を切っていました。当初は破格の値段故に、故障も覚悟していました。しかし、1年間1万km以上乗って故障は、O2センサーの交換のみでした。さすが、トヨタ車ということで故障の少なさも折り紙つきです。

維持費の面でも、排気量1,800cc、車重970㎏ということで一般的なスポーツカーよりも税金は安いです。2シーター・オープン・ミッドシップという「非日常の三拍子」をここまで手軽に味わえるのはこの車だけなのではないでしょうか?

ぜひ一度コスパ最強の非日常を味わってみることをおすすめします。

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