ブレーキを踏むと聞こえる「ガタガタ」「グワングワン」音について解説

ブレーキジャダーとは?

ペダル AT

「ブレーキのジャダー(ブレーキジャダー)」とは、ブレーキング時にブレーキペダルや車のフロアがガタガタと振動することです。ステアリングホイールが回転方向に振動する“ステアリングシミー”をともなうこともあります。

要因は、ブレーキのディスクローターの厚みがなんらかの原因で不均一になったことにより、ブレーキング時に発生する制動トルクが変動するためです。

そうなるとディスクローターは車輪と一緒に回転していますから、周期的に振動が発生。サスペンションと共振現象を起こし、振動は増幅され、車体やステアリングラックを伝わり、ブレーキペダルやステアリングホイールに異常があらわれます。
 
このブレーキジャダーが発生すると、まずドライバーは振動と音に気が付きます。そして、ペダルを踏み込んでもブレーキが効きにくくなり、制動距離も伸びます。ひどい場合は、いつもと同様にブレーキングをしたつもりが、コーナー手前で車線から外れそうになることさえあります。

では、ブレーキジャダーの発生の原因はどこにあるのでしょうか?

発生の原因はどこにあるのか?

ブレーキディスク

ブレーキが振動する原因でもっとも多いのが、ブレーキローターに歪みや波打ちが起きていることです。歪む理由は大きくわけると「ローターの錆」、「熱による変形」、「非ブレーキング時のパッドの擦れ」の3つです。

①ローターの錆

ブレーキローターの錆は、通常使用していても、雨が降った日の翌朝など湿気の影響で発生します。また寒冷地のように融雪剤の多いところでは、より錆が起きやすくなります。ただ、こういった場合の錆は、再び走行すれば自然に削り落とされます。

しかし、その削られた錆の粉が厄介で、パットとローターの間に挟まった錆粉がローター表面をレコード盤のように削り込み、厚みが不均一になるという現象を引き起こします。

2)熱によるローターの歪み

ブレーキのディスクローターは、使用するほどに温度が上がり、膨張します。その対策(冷却効果を上げるため)として、ベンチレーテッド(通風口)ローターや、パッド摩耗粉の逃げ道のためにパッドの当たる面に穴をあけたローターが存在します。もちろん純正装着ブレーキは、ローターが温度によって変形しないよう設計していますので、通常の使い方では問題ありません。

しかし、サーキットでブレーキを酷使するなど、ブレーキローターの温度が上がる走行をしすぎると、熱膨張をしたローターのひずみが蓄積されていき、ゆがんでしまうことがあります。

3)非ブレーキング時のパッドの擦れ

ブレーキを作動させていないときでも、パッドとローターは完全に離れるわけではなく、わずかですが引きずりを起こしています。またローターが正確に加工をされていても、ごくわずかな振れはあるわけです。

その振れのために、パッドと接触が激しい部分は徐々に摩耗します。わずかな引きずりでも、長い間続くと摩耗につながります。特に、パッドの位置を調整するシールが劣化すると、パッドの戻り量が設計値(数10ミクロン)より少なくなるため、 より擦れやすくなります。

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