高級車ブランドが続々とSUV市場に参入する理由

2015年、ベントレー ベンテイガの登場

ベンテイガ

SUVの歴史において、1990年代にクロスオーバーSUVというカテゴリーを切り拓いたトヨタ RAV4やスバル フォレスター、2000年代に高級クロスオーバーSUVとして登場したポルシェ カイエンや、SAVとして登場したBMW X5などは欠かすことのできない重要なモデルですが、2015年のフランクフルトモーターショーで発表されたベントレー ベンテイガもまた、触れずにはいられない1台と言えるでしょう。

ベンテイガは、447kW(608ps)を発揮する6.0LのW12気筒エンジンを搭載し、SUVとしては前代未聞の最高時速301km/hを実現したまさにモンスターマシンです。しかし、そのパフォーマンスもさることながら、本当に重要なことは、ベントレーがSUVを発表したことそのものなのです。

ベントレー ランナップ

1919年に創設されたベントレーは、長い歴史の中では、ロールスロイス社との合併と分裂、そしてVWグループ参加への吸収など紆余曲折を経ていますが、世界最高峰のブランドのひとつであるという評価は変わってはいません。

一方で、そのラインナップは非常にシンプルで、フラグシップモデルのミュルザンヌ、クーペモデルのコンチネンタルGT、そしてコンチネンタルGTの4ドアバージョンであるフライングスパーの3モデルを基本として、それぞれの派生モデルが用意されているのみです。

時代によってラインナップに多少の変化はありますが、ベントレーのモデルにSUVが用意されたのは、ベンテイガが登場した2015年が初めてのことだったのです。

2017年にはスーパーカーブランドの代表格であるランボルギーニから同ブランド初のSUVであるウルスが登場し、2018年にはベントレーと並ぶ超高級車ブランドのロールスロイスからもカリナンというSUVが登場すると言われています。

この流れを見ていると、超高級ブランドにおけるSUVは単なるブームではなく、より大きな潮流のなかに位置づけられると言って間違いないでしょう。では、なぜ、超高級車ブランドはSUVを発表するのでしょう?

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