【河口まなぶの眼】新型フォレスター、見た目はキープコンセプトでも総合力は大幅に向上している

新型フォレスターをニューヨークで発表した理由

スバル 新型フォレスター

スバルがフォレスターをニューヨークで発表した理由は、アメリカ東部でスバルの人気が特に高いのに加え、アメリカこそがスバルにおいての最大市場だからだ。

そしてスバルにとって、フォレスターは最も販売台数を稼ぎ出す車種。そして当然、ここアメリカでの販売が最も多いことになる。もはや必然といえる発表の場なのである。

実際に今回のプレスカンファレンスにも、かなりの数のプレスをはじめ、多くの自動車関係者がフォレスターの発表に集まっており、いかにこのモデルに対して関心が高いかがわかる。

新型フォレスター、乗員すべてが快適に感じる走りを追求

スバル 新型フォレスター

今回で5代目となる新型フォレスター最大の特徴は、スバルの新代アーキテクチャであるスバル・グローバル・プラットフォーム(以下SGP)を採用したことだろう。SGPは、2016年のインプレッサで初採用され、2017年のXVを経て、SGPを使用した第3の新世代モデルとして送り出された。

新型フォレスターの3サイズは、全長4,625mm×全幅1,815mm×全高1,730mm(ルーフレールなしは1,715mm)と、先代に比べひとまわり拡大されている。そしてこのサイズアップをいかして、クラストップの快適性と安全性を両立した。

今回のフォレスターのPGM(プロダクト・ジェネラル・マネージャー)である布目智之氏は今回の新型フォレスターではまず、「これまでのフォレスター・ユーザーの方を大切したモデルチェンジを心がけた」という。

中でも特に「運転する自身はもちろん、同乗する家族や仲間の快適性を意識している方が多いことを受けて、新型は、同乗する乗員も含めて快適を感じてもらえる走りを追求した」という。結果、室内の居住性においての開放感や実質的な寸法、そして乗り心地等などあらゆる点を徹底的に追求して開発した。

デザイン、メカニズム…総合力が大幅に向上

スバル 新型フォレスター

デザインは基本的に先代のイメージを受け継ぎつつ、より力強さやギアとして機能性の高さを強調するデザインとされた。中でもスポーツというグレードでは、ボディの下回りやインテリアの一部にオレンジの差し色を用いて、フォレスターのアクティブなキャラクターをより印象付ける演出がなされる。

デザインを担当した大関透氏は、「特に今回は開放感や荷室の広さを意識して機能を高めました。それをして我々はモダンキュービックフォルムというワードを用いて表現しています。つまり室内はキュービック=機能的な四角いスペースを確保しつつ、内から湧き出る筋肉のようにフェンダーを形作り、キャラクターラインを入れて、SUVらしさをより強く表現しました」という。

メカニズムではエンジンが2.5Lの水平対向4気筒直噴となったのがトピック。これは既存の3.5Lから部品を約90%刷新した上に直噴化され、環境性能を高めつつも、出力とトルクを向上した。

スバル 新型フォレスター

ユニークなのはスバル初の乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」を備えたこと。これはドライバーの運転状況をクルマ側で判断する機構。ダッシュボード上に備えたモニターがドライバーを常に監視し、居眠りや脇見時に注意を促し安全運転をサポートする。

またドライバーが誰かを判別し、それぞれのシートポジション、ドアミラー角度、空調設定を自動調整する機能を5人まで登録できる。

新型フォレスターはウェブ上では、先代とあまり変わらないという意見も多く見受けるが、実車を目にすると、新世代のアーキテクチャであるSGPによって、デザイン、使い勝手、走り、快適性、安全性など、あらゆる部分でクラスの頂点に相応しい進化を果たし、総合的に大幅な商品力向上を果たしているのである。

あわせて日本国内では既に、ディーラーでも新型登場がアナウンスされおり、パワーユニットも他に2.0Lエンジン+マイルドハイブリッドが存在すると噂される。

そうした状況から察するに、発表こそアメリカだったが、実際にユーザーの手に届くのは生まれ故郷の日本が最初になりそうだ。

新型フォレスター ギャラリー

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