名車・三菱GTOの弟分?「FTO」を覚えていますか?

三菱 FTOの誕生

三菱 ギャランクーペFTO

三菱自動車にとって「FTO」の名称は、ギャランクーペFTO(1971年デビュー)の製造終了以来19年ぶりの採用でした。ギャランクーペFTOは、(コルト)ギャランGTOの弟分的なモデルです。

ボディは、ファストバックのリアピラーの流麗さとノッチバックのトランクを組み合せた斬新なファストノッチスタイルで、ワイドトレッド、ショートホイールベースは、ハンドリングに重点を置いたパッケージでした。このボディデザインは、結果としてファストバックによる後方視界の悪化とトランク開口部の制約を解決し、同時に垂直に断たれたリアエンドが車両のコンパクト感と軽快感を演出しました。

エンジンは、初期モデルに商用車用に開発された1.4L OHV。1973年のマイナーチェンジで、1.6Lの直4SOHCが追加されます。

サブネームの「FTO」はイタリア語の”Fresco Tourismo Omologare”の頭文字をとったもの。三菱自動車のHPでは、その意味を”新鮮なクーペスタイルのツーリングカー”と解説しています。ギャランクーペFTOは、1975年に販売を終了します。

2代目FTOとは?

三菱 FTO

三菱 FTOは、1994年から2000年にかけて製造された、FF2ドアクーペです。1990年にはGTOも復活しており、兄弟コンビ?の復活も19年振りとなります。車名は、英語の”Fresh Touring Origination(若々しいツーリングカーの創造)”の頭文字を取ったものでした。

ボディ形状はノッチバックで、キャビンはタイトな2+2。しかし運転席まわりのスペースは意外と広く、当時ウエスト110cmほどあった筆者でも余裕でした。

主要コンポーネントは当時のミラージュから流用し、ギャランクーペFTO同様、ワイドトレッド、ショートホイールベースのパッケージングを採用。2.0L V6エンジンを搭載によって硬めに設定された足まわり、ステアリング操作にリニアに反応するハンドリングは、高速道路のレーンチェンジひとつ取ってもスポーツ感覚に満ちていました。

変速機は5MTとスポーツモード付き4AT。ATは、ポルシェのティプトロニックのような、マニュアル操作を可能とするものでした。

グレードは3種類で、搭載エンジンはベースグレードのGSが、1.8L 直4 SOHC(最高出力125ps/6,000rpm、最大トルク16.5kgm/4,500rpm)、中間グレードのGRが2.0L V6 DOHC(170ps/7,000rpm、19.0kgm/4,000rpm)、最上級グレードのGP系が可変バルブ機構(MIVEC)を搭載した2.0L V6 DOHC(200ps/7,500rpm、20.4kgm/6,000rpm)。

GR搭載のV6は1997年のマイナーチェンジで最高出力180ps/7,000rpm、最大トルク19.5kg・m/4,000rpmにパワーアップしました。

エクステリアデザインは、三菱 GTO(後期型)を小型化、およびノッチバック化したかのようなイメージ。大きく張り出した前後ブリスターフェンダーが、ダイナミックで躍動感ある筋肉質なボディサイドデザインのポイントとなっています。

リア周りの造形やデザインには、ギャランクーペFTOの意匠が活かされ、トランクリッドはほぼ垂直に断たれた造形。フロントマスクは、プロジェクター式ヘッドライトがアクセントとなっています。

2000年、新しい側面衝突安全性能に対応させると採算が合わなくなるとの判断で、GTOとともにモデル廃止となりました。

三菱 FTO (GPX 初期型)主要スペック

全長x全幅x全高:4,320×1,735×1,300mm
ホイールベース:2.500mm
トレッド(前/後):1,490/1,485mm
車両重量:1,170kg
乗車定員:4名
エンジン:V型6気筒DOHC
総排気量:1,998cc
最高出力:200ps/7,500rpm
最大トルク:20.4kgm/6,000rpm
使用燃料:ハイオク
変速機:5MT、4AT
駆動方式:FF
価格:228万7,000円(MT)/239万7,000円(AT)

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