ラダーフレームを採用する車5選〜輸入車編〜

ライフサイクルの長いラダーフレーム車

1942 Jeep® Willys MB

ラダーフレーム構造は、本来はトラックやバスなどの重量車に多く見られます。頑丈なハシゴ型のフレームを骨格として持つため、上からの相当な重量(荷重)に耐えられるためです。またフレームとボディと別々という構造ゆえ、同じフレームシャシー使って、様々なタイプのボディを架装することが可能です。

オフロード4WDやSUVにもラダーフレーム構造を採用している車が多く存在します。これは、ラダーフレームが凹凸路を走った時に車体が受ける激しい衝撃を吸収してくれるからです。ラダーフレーム構造は、ボディとフレームがゴム製のマウントで結合されているため、ボディに直接的な路面からの入力がなく、シャシー、ボディとも長持ちするのです。

これがボディに直接、サスペンションが結合されているモノコックボディ構造では、取り付け部分に激しい衝撃が入ると、歪んだり亀裂が入ったりしてしまう恐れがあります。ただし、ボディがゴム製マウントで結合されているゆえに、コーナーではより大きくロールしたりするなど、乗り心地の点でデメリットがあります。さらに重量が重いため燃費が悪くなりがちです。

そのため、昨今のSUVはモノコックボディを採用することが多く、かつてラダーフレーム車の代表格だったレンジローバーも、アルミ製のモノコックボディを採用しています。ただし、オフロードを走ることが想定された車種は、ハシゴ型サブフレームをモノコックボディと組み合わせたり、フロア部分に十分な補強を施すことで、ボディ強度を確保しているのです。

さて、ラダーフレーム車は製造な容易なことから、自動車黎明期にはどの車にも使われていました。その後、過酷な使い方に耐え、個体のライフサイクルを伸ばすという特化した目的の車種に使われていきました。その代表格が、第二次世界大戦で連合軍のアイコンともなった「ジープ」です。

この小型汎用軍用車は、短時間に多くの車両を生産できること、戦場での整備性が良いこと、頑丈なことが求められていました。これを満たすには、ラダーフレーム構造はうってつけだったと言えます。

実際、1970年代に活躍したジープの後継車である「M151」はモノコックボディを採用していました。しかし、泥濘地などでスタックして牽引すると、ボディが歪んでしまうというトラブルが多発したと言います。結局、M151の後継車である「ハンヴィー」は、再びラダーフレーム構造を採用するに至っています。

戦後、ジープは多くの民生用派生車種に枝分かれしていき、それを真似た様々な名車も誕生しました。現在走っているすべてのSUVは、もしかするとジープがなければ生まれなかったかもしれません。

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