ラダーフレームを採用する車5選〜国産車編〜

絶滅危惧種?ラダーフレーム構造の国産車

トヨタ ランドクルーザー 2018

前でご紹介した通り、安全性や環境性を考慮して、現在ではほとんどの乗用車がモノコックボディを採用しています。その中で、ラダーフレーム構造を採用しているクルマは、トラックを除いてごくわずかとなってしまいました。まずラダーフレーム車代表と言えば、陸の王者「ランドクルーザー」です。

世界100か国以上に輸出されているランドクルーザーは、過酷な場所で、しかも非常に長い期間使用されるというのが実態です。そのため、長く使えるようにという配慮から、ラダーフレーム構造を踏襲し続けています。

ちなみに国内では、ランドクルーザー(200系)とランドクルーザー・プラド(150系)が販売されていますが、どちらもラダーフレーム構造となっています。さらにランドクルーザーと兄弟車である、レクサスLXもフレーム構造は共通です。

トヨタ ハイラックス 2017

トヨタと言えば、2017年に発売されて話題を呼んだ新型「ハイラックス」もラダーフレームを持っています。これは前述の通り、重量物を積載する可能性があることと、オフロードを走るためのピックアップトラックだからです。

ちなみに、ハイラックスはリアサスペンションにリーフスプリング+リジッドアクスル式を採用していますが、これもラダーフレームと似た理由があります。

まず頑丈なホーシングという鋼の筒に駆動系が入ったリジッドアクスルは、非常に頑丈で、荷重や衝撃をラダーフレームと同様に吸収してくれます。第二に、リーフスプリングは何枚か重ねて使うため、仮に1枚が折れてもそのまま走行することが可能ですし、折れたリーフのみを交換すればいいので経済的です。

さらに路面の障害物にぶつけたとしても、簡単に破損しないという頑丈さを備えています。また、アクスルの位置決めをリーフススプリングが兼ねるため、リンク類がいらなくなり、サスペンションの構成部品を減らすことが可能です。つまり整備性が良くなるわけです。

スズキ ジムニーXC

さて本題に戻りましょう。次のモデルは、日本が世界に誇るオフロード4WD「ジムニー」です。この夏に新型が登場すると話題が沸騰中ですが、ジムニーも伝統的にラダーフレームを使ってきました。おかげで長寿命の個体が多く、40年前の車体でも現役で元気に走っています。

またラダーフレームという特性を活かして、アッパーボディを極限まで軽量化でき、しかも小型なため、トライアル競技などモータースポーツでも多くのジムニーが活躍しています。カスタムベースとして楽しむファンも多くいます。

三菱 パジェロ 2015

最後は番外編です。かつてオフロード4WDの盟主と言われたのが「パジェロ」です。パジェロは三菱ジープのレジャーバージョンとして誕生しました。

パリ・ダカールラリー(現ダカールラリー)など国際ラリーレイドでの活躍から、スポーティなイメージが強くなり、1999年に登場した3代目以降はビルトインモノコックボディを採用しています。

モノコックボディとラダーフレームが溶接で一体化されているため、通常のラダーフレームとは異なりますが、これも仲間と言えなくもありません。


今回はラダーフレーム構造についてスポットを当ててみましたが、時代の流れやテクノロジーの進化により、やがてこうした形式のボディがなくなってしまうかもしれません。そんな時代が来たとしても、数十年前のラダーフレーム構造の車は確実に現役で走っていることでしょう。

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