いまピックアップがアツい!VWから「アトラス タノーク」誕生

VWが「アトラス タノーク」発表

VW アトラス 2018

押しも押されぬ高級ブランド、メルセデス・ベンツが2017年、ピックアップモデルのXクラスを発表したのには驚きと新鮮さがありました。そのウラには、北米市場におけるピックアップトラックやSUVのマーケットシェアの成長があり、メルセデスとしても看過することはできなかったのでしょう。

そんななかVWは、2018年3月28日に開幕したニューヨークモーターショー2018にて、フルサイズのピックアップトラックのコンセプトモデル「アトラス タノーク(Atlas Tanoak)」を、クーペスタイルのSUV「アトラス クロススポーツ」とともに初公開しました。

アトラス タノークは、VWが2017年から北米とカナダ市場へ投入しているフルサイズSUV、アトラス(日本未導入)をベースにピックアップ仕様としたもので、MQBプラットフォームによって製造されるフルサイズピックアップ。そのボディサイズは、全長5,438mm×全幅2,030mm×全高1,844mmで、5名乗車のダブルキャブモデルです。

パワーユニットは、アトラス同様の直噴3.6L V型6気筒ガソリンFSIエンジン(最大出力206kW/280ps、最大トルク350Nm/35.7kgm)。それに、VWの4WDシステムである4MOTIONと8速ATが組み合わせられます。

VW アトラス タノークは、すでに北米市場で販売されているミドルクラスピックアップトラック「アマロック」よりも上のセグメントを狙ったモデルで、ピックアップトラックの本場といえる北米での展開を狙うだけに、早い段階での市場への投入はかなり現実的であると考えます。

なぜ欧州ブランドがピックアップトラックに注力するのか?

今回のVW アトラス タノークをはじめ、欧州のブランドや日本メーカーも、北米向けにピックアップモデルを用意しているケースが増えています。その理由としては、やはりピックアップトラックの維持のしやすさ、という点が挙げられます。

北米では、荷台のあるピックアップトラックは税金が優遇されること、保険料もスポーツカーなどに比べて安いという現実があります。

もうひとつの理由として、広い国土から生活習慣・文化の違いもあるでしょう。日本では道路事情や住宅事情もあり、コンパクトで使い勝手のモデルの需要が高いわけですが、北米ではそうした点はあまり問題ではなく、買い物で大量の資材や食材を運んだり、ときにはボートの運搬や、また農作業にも使用するといったニーズに、不可欠なモデルという認識もあります。

また道路事情が整っていない新興国や、最大規模のマーケットである中国、そして欧州でもピックアップのニーズ、人気が高まってきているとされており、今後ピックアップがトレンドを世界的に形成していけるのか、注目したいところです。

VW アトラス タノークは、北米戦略の重要なカードとなるか!?

VW アトラス タノーク 2018

2015年の排ガス問題で大いに揺れたVWグループですが、現在その勢いを完全に取り戻しつつあり、2017年の世界新車販売の総販売台数は、過去最高の1,074万1,500台を記録。北米においては、前年比4%増の97万6400台の実績となり、今回のピックアップモデルである、アトラス タノークの発表は、そんなVWグループの勢いを象徴しているといえるかもしれませんね。

気になる日本導入に関してですが、ベースとなっているアトラスが導入されることになったら、可能性があるかもしれません。しかし、日本のピックアップトラックマーケットを考えると、インポーターがニューモデルと投入することはかなり厳しい状況でもあります。

今後のVWグループの動向を注視していきましょう。

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