20年乗れるジムニーにするために

アヘッド ジムニー

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数ヶ月前、普段使いに中古のジムニーを手に入れた。10年落ち近い車両である。一般的には、これほどの年式のクルマであれば、フルモデルチェンジがなされ、同時に、アフターマーケットパーツの選択肢も急速に縮小していくものだ。しかし、世代ごとのライフサイクルが長いジムニーは、10年を過ぎたモデルでもまだ現行車と変わりなく、アフターマーケットパーツも豊富に流通している。

text/photo:桜間 潤  [aheadアーカイブス vol.121 2012年12月号]

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20年乗れるジムニーにするために

20年乗れるジムニーにするために

このような話を書いたのは、伊豆のモビリティパークで行われたアピオの試乗会に招かれたからだ。アピオはジムニーのスペシャルショップである。そのアピオがジムニー用に開発したダンパー(ショックアブソーバー)、『RE50』をお披露目する試乗会だった。

『RE50』は、同社からすでに販売されている純正比60㎜車高アップの『A2000Tiコイルスプリング』と組み合わせて使用するダンパーだ。開発にあたって手を組んだのは、国内有数のサスペンションメーカー、KYB(ケー・ワイ・ビー)。アピオが『RE50』を開発するにあたって目指したのは〝乗り心地の改善〟だった。

オフロード用サスペンションを装着し、車高が上がったジムニーは〝カッコイイ〟と人気だそうだ。もちろん、サスペンションチューニングを受けたジムニーは、林道や起伏の激しい凹凸路を乗り越えるシーンで真骨頂を体感できる。ただし、オフロードカーとして特化してしまうと、普段使いでは痛痒を感じることがあるのも確かだった。

例えば、高い車高は、ワインディングなどで大きめのロールが発生し、不安な気持ちにさせられる。直進安定性も普通乗用車に比べれば不満が生じる。路面の凹凸による衝撃も、不快な振動として乗員に伝えられがちだった。

『A2000Tiコイルスプリング』と組み合わされた『RE50』は、路面の凹凸の細かな衝撃を柔らかく受け止める一方、コーナリングではロールを抑えるという。試乗した車両を一口で言えば、走りの上質感という点で、我が愛車のノーマル・ジムニーに比べ、一枚も二枚も上手だと感じた。

現在はノーマル状態で楽しんでいる我が家のジムニーだが、さまざまなアフターマーケットパーツ、例えば今回試乗した『A2000Tiコイルスプリング』と『RE50』を入れれば、ジムニーの魅力をアップデートすることができることを確信した。

『RE50』を含めたコンプリートキットの金額は21万1890円。20数万円の投資でヤレた足回りがよみがえり、さらに新車以上のオフロード性能と快適性を手に入れられるとすれば、それは魅力的な話だと思う。

我が家の場合、手に入れた中古車価格から考えると決して安い金額とは言えないが、これから長く楽しみ続けられるクルマとして買ったジムニーだけに、このコイルスプリングとダンパーは、〝いつかは〟と思わせられるものだった。
新開発のダンパー『RE50 』を含むコンプリートキット『A2000Ti つよし君 RE50』(価格 211,890 円 )。『 RE50 』 は 、 減衰を8段階に切り換えることができ、オフロードから高速道路 やアスファルトのワインディングまでカバーしてい る。なお、アピオではこのコンプリートキットの ほかにも、用途に応じたさまざまなサスペンショ ンキットを用意している。

●問い合わせ:アピオ
TEL 0467(79)3732
www.apio.jp/

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