岡崎五朗のクルマでいきたい vol.42 ノーサイドの精神への賞賛

vol.42 ノーサイドの精神への賞賛

素晴らしかったのはクルマだけじゃない。開発のボスである藤原氏の受賞スピーチも本当に素晴らしかった。

「CX─5が賞をいただいたのは大変光栄です。しかしながら、up!をみて日本ももっとちゃんとしたコンパクトカーを作らなきゃいかんと思い知らされましたし、イヴォークのデザインにも大変感銘を受けました。BMW3シリーズの完成度の高さと、ディーゼルエンジンの積極的展開も大きな脅威です。

日本メーカーはもっともっと頑張らなくては世界で戦っていけない…そんな刺激をいただきました。そして最後にトヨタ86とスバルBRZ。日本から素晴らしいスポーツカーが生まれたことを私は誇りに思います。

もちろん我々マツダも魅力的なスポーツカーを送り出し続けます。成熟した国には必ずスポーツカー文化がある。ここにいる全員で日本を成熟したクルマ文化をもつ国にしていきましょう!」

敗者を称えつつ、アピールすべきところはアピールし、けれども最後はノーサイドの精神をもって日本の自動車業界を盛り上げていこうと訴える。まさに真の王者。会場にいる人たちもきっと同じ思いだったのだろう。しばらくの間、拍手が鳴り止まなかった。

それに対してちょっと残念だったのが、僕が点を入れなかったメーカーの人から「うちのクルマを評価していただけなくて残念でした」と言われたこと。

でも、ノミネートされた10台のうち点を入れるのは5台までというのが選考ルールなのだから仕方がない。というか、そもそも点を入れない=0点というわけじゃなく、10ベストカーにノミネートされた時点で90点と考えていただけると、選考する側としては気が楽なのであります、はい。

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