メディア向けペーパードライバー講習

アヘッド メディア向けペーパードライバー講習

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以前は運転していたものの、もう何年も運転していない。あるいは免許を取ったものの、ほとんど運転していない。そういう人が改めてクルマに乗ろうとするときのハードルは本当に高い。私自身がそうだったからよく分かる。都会に住んでいて維持費を考えれば、タクシーを使った方がよほど効率がいいのだから、尚のことだ。

text:ahead編集長・若林葉子 [aheadアーカイブス vol.146 2015年1月号]
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メディア向けペーパードライバー講習

メディア向けペーパードライバー講習

▶︎第一回のメディア向けペーパードライバー講習はお花のお土産付き。久しぶりの運転はやはり緊張するもの。そんなとき、プレゼンルームでたくさんのお花を見ると何となく気持ちも和む。女性の心理を慮ったあたたかな配慮を感じる講習会だった。


ではそんな人たちがみんな心の底から、「クルマなんか乗らなくたっていいや」と思っているかどうかというと、そういうわけではない、と私は思っている。

日常の足として特段、クルマを必要としてはいなくても、クルマには確かに「自由」のにおいがするし、当たり前のようにクルマを取り回している女性には「自立」の輝きが垣間見える。

そういうことを人は敏感に感じとるものなのだ。そして実はみんな、心のどこかでクルマに乗る「切っ掛け」を待っているのではないだろうか。

だから、先日、フォルクスワーゲン(VW)がメディア向けに行ったペーパードライバー講習には大いに共感した。
この講習を企画したのは広報の安達 恵さん。「クルマ雑誌はともかくとして、一般誌や女性誌の編集者には、『最近ほとんどクルマに乗っていなくて、一人での試乗は自信がない』という方がとても多いんです。

それでVWのクルマがいいですよとか言う前に、何はともあれ、乗っていただかないことにはクルマの良さ、楽しさは伝わらない。まずは安心してクルマに乗っていただける機会を用意しよう。そういう経緯でこの講習を企画しました」

場所は都心のホテルの駐車場。使用したクルマは、VWの中でももっとも扱いやすいポロ。インストラクターは、普段、VWのカスタマーイベントを開催されている方々が担当した。

私も参加させてもらったのだが、こちらの希望を聞き、レベルに合わせて丁寧に指導してくれる。講習の最後にはホテルの周囲を左回りでぐるっと一周。
当日は男性を含めた21人が参加した。「ブランクが長かったので心配だったが、インストラクターの説明が分かりやすく良かった」「20年ぶりに乗った。

それでも上手く運転できたのでまた定期的に乗ろうと思った」「久しぶりに運転してとても楽しかった」と好評。次回の講習を期待する声も多く、本年度中に1、2回、さらにステップアップした講習を開催したいとのこと。

クルマメーカーの試乗会は基本的に普通の人よりも「運転が上手い人」が対象だ(それは至極当然でもある)。そんな中、「まずは身近な人たちから」、とこの講習を企画し実現させたフォルクスワーゲンは懐が深い、と思わずにはいられない。

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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。
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